凍えるほどの
神澤直子
第1話
なんとなく不安だった。
何が不安なのかはわかってなかった。
実家に帰省する道中、私はずっと不安だった。
新幹線に乗って、駅を降りて、実家について、母の顔を見て、その間もずっと不安だった。その不安は帰宅するまでずっと消えなくて。
帰宅してわかったんだ。
エアコンがつけっぱなしだった。
凍えるほどの 神澤直子 @kena0928
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