編集済
ご無沙汰しておりまして恐縮です。
ここしばらくの作品一覧で、本作の名前とキャッチを見て、「む、これはゴルゴの」とつい早合点してしまったんですが 笑(「ゴルゴ13」に同じようなコンセプトの、女性ファンから断トツ一位の支持を受けている有名作があります)、元ネタがある上に、しっかりしたリサーチもなさった上での作品とのこと。実際のモデル氏も、このような空虚感を味わったのだろうか、と想像したくなりました。
銃撃の場面とか、手紙を読んだ直後とか、ついつい何行か書き込みたくなりそうなところを、あえて乾いた筆致で、まさにハードボイルドに切り上げた手法がお見事です。タイトルがまた、これしかないというネーミングで泣かせますね。
作者からの返信
コメントどうもありがとうございます。
「ゴルゴ13」って読んだことないんですよね。
ハードボイルド小説もほとんど読んだことがなくて、こちらの作品はパブロ・エスコバルのスナイパーだった「ポパイ」氏の記事を目にしてパッと思い付いたのが正直なところです。
「恋人も撃ち殺さざるを得なかった」という短い記述だけで作中の「ロラ」の造型は完全な創作です。
ただ、彼女の風貌などはコロンビアが元はスペインの植民地で混血が多いことを踏まえて描写しました。
幼馴染の孤児同士という設定は同じ南米の「シティ・オブ・ゴッド」のキャラクターたちを参考にしました。
幼馴染の恋人という設定は「北斗の拳」のリンとバットなども意識しました。
ご賢察の通り、この話は最後の二人の会話の場面が先に浮かんで、タイトルもそこからすぐ出てきました。
この度は企画に参加させていただき、また素敵な御作品を読ませてくださり、ありがとうございました。
別れを予感しながら、有り得ないと分かっている未来を語る彼女が切ないですね。主人公はこの先、汽笛の音を聞く度に彼女を思い出すのだろうと想像しながら読ませていただきました。
作中に登場するワードの一つ一つがお洒落ですね。
改めてまして、楽しい時間をありがとうございました!
作者からの返信
拙作へのご高覧及びコメント、レビューどうもありがとうございます。
ご賢察の通り、敢えて男主人公に背を向けて語る彼女の言葉に思いを込めました。
彼はこれから汽笛の音を耳にする度に、ラヴェンダーの香りを嗅ぐ度に、赤いヒールを目にする度に彼女を思い出すのです。
繰り返しになりますが、こちらこそどうもありがとうございました。
企画へのご参加ありがとうございました!
切なくて感動する作品をありがとうございます😭
全員が悪ではなく、正義でもない…そう感じました。愛し合っている2人のすれ違いは何よりも悲しいですね…。
作者からの返信
拙作へのご高覧及びレビューどうもありがとうございます。
こんなに高い評価で恐縮です。
近況ノートにも書きましたが、この作品の男主人公はコロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルの敏腕スナイパーだった「ポパイ」ことジョン・ハイロ・ベラスケス・バスケスがモデルです。
彼がエスコバルの命で政敵の議員ばかりでなく自分の恋人すら殺さざるを得なかったという記事を以前読んでそこからヒントを得ました。
ご存知かもしれませんが、麻薬王エスコバルは44歳で警官隊に射殺され、部下だったバスケスは32歳で逮捕、懲役20年を経て出所し、最後は癌で亡くなりました。
貧民に施しもしていたエスコバルについてはコロンビアでは今も英雄視する人が少なくないそうで、劇中の恋人たちが豪華なディナーを楽しめるのも男主人公に目をかけるドンのおかげなのです。
この度は企画ご参加頂きありがとうございます。
ロラとぺぺが摂ったディナーはどんな味だったのでしょうか。
ロラは最後の食事と覚悟を決めている。ぺぺは暗殺の仕事、きっと割り切れなくていつもの癖が出てしまった。
貸し切ったレストランは遠くに船の灯りが見えて、空は赤黒く染められ、レストランの壁はタイルで。そんな情景を想像してしまいました。
また機会があればよろしくお願いします。
作者からの返信
拙作へのご高覧及びコメントどうもありがとうございます。
ロラにとっては最後の晩餐ですし、ぺぺにもまともに味がしなかったでしょうね。
貸し切ったレストランから見える船の灯りは二人にとっては遠い希望に見えたでしょう。
こちらこそよろしくお願いします。