第2話 第3節 魔法の図書室
「魔法の図書室に行ってみましょう。」
リリアは言って、階段を上り終えたところにある扉を開けた。
「ここが魔法塔の入り口ですか?」
悠真は聞いた。
「そうです。ここから先は色々な部屋があるんです。私が見せてあげます。」
リリアは言って、悠真を連れて廊下を歩き始めた。
「どんな部屋があるんですか?」
悠真は聞いた。
「魔法の実験室や観測室、錬金術室や占星術室、召喚室や幻影室などです。でも、今日は時間がないから、一番見ておくべき部屋に行きましょう。」
リリアは言った。
「一番見ておくべき部屋とは?」
悠真は聞いた。
「もちろん、魔法の図書室です。」
リリアは言って、廊下の突き当りにある大きな扉に立ち止まった。
「これが魔法の図書室の入り口です。ここにはこの世界で最も貴重な魔法の本が集められているんです。では、入ってみましょうか。」
リリアは言って、扉を開けた。すると、目の前に広がったのは、本棚に埋め尽くされた壮大な空間だった。天井まで届くほどの本棚が何列も並び、その間を階段や梯子や吊り橋で繋がっていた。本棚には無数の本が並んでおり、その色や形や大きさはさまざまだった。中には光を放ったり音を立てたり動いたりする本もあった。空気中には紙やインクの香りが漂っており、時折聞こえるページをめくる音や囁く声が、図書室の静寂をかき乱していた。
「これが魔法の図書室です。どうです? すごいでしょ?」
リリアは言った。
「すごいというか……圧倒されます」
悠真は言った。
「私も最初はそうでした。でも、ここには魔法の秘密がたくさん隠されているんでし。本を読むことで、魔法の世界が広がっていくんです。」
リリアは言った。
「本当にそうなんですか?」
悠真は聞いた。
「一緒に本を探しに行きましょう。」
リリアは言って、悠真を手を引いて魔法の図書室に入っていった。
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