第5話 【プロフィール透視】、物にも効くらしい

 朝に課題をやれと言われてから、授業や休み時間には友達なんてもちろんいないし、近くにいるだけで周りの人間から『キモ』などと絶妙に聞こえる声で言われる。


 それ自体は別にまぁ……って感じなのだが、先生までも露骨に俺に対しての当たりがきつい。


 なんというか……うん。いろいろやれって命令されるし、授業のときも俺に対してだけ難しい問題を当てて、正解したら舌打ち、間違えたら顔に笑みを浮かべながら煽り口調で教えてくる。


 その様子をクラスの奴らはニマニマしながら見てるんだから本当に腹が立つ。


 そして、あのDQNグループは俺をパシリ扱いするのがお上手なようで。


「おい!購買でなんか買ってこい!」


「この課題もやっとけよー」


「あ、金ねぇや。貸してくれよ」


「教科書忘れたや。よこせ」


 などと、もう完全に俺のことを奴隷だと思っているであろう態度ばかり。


 うーん。もういいか。このクラスの連中も俺のことにはかまってない。


 それどころか、結局のところコイツラと同じようなことをしてるってわかったから、手加減することなくざまぁでいいか。


「じゃあお前。明日は5万だからな?」


「………はい。」


 あーめんどくせぇ。これから自分の身になにが起こるかわかってねぇから。このアホは。


 なんて考えていると、


「返事がおせぇよ!!」


 と言って俺の頭を一発叩いてきた。


 はい、暴行罪!……っていいたいとこだけどブタ箱にぶち込むよりももっと苦しいことをしてあげたいんだよなぁ……。


 とりあえず。明日は5万払わねぇし、逆に今日の三万取り返してやるよ。


 金の恨みは怖えぇぞぉ…?






 結局。俺へのいじめが特に酷いのは鬼瓦と橋本、この二人だとわかった。


 ほんっとにひどいね。荷物持ちなんて当たり前。それだけなら全然いいんだけども、俺の金で昼食を買わされるから金はなくなるし。


 もちろん、少しでもアイツラの思い通りに動かなかったら即ビンタ。


【身体強化】を使ったから全然痛くなかったけど。もし本当に高校生の俺が食らってたら痛かったのかもな。


【身体強化】だってもともと持ってたのかどうかわかんないしな。


 なんとなんと。数えたのだが、今日だけで20回以上もビンタされたのだ。


 ひどいなぁ…。倍返し、いやそれ以上されるとも知らずに…。







 _______






 というか。学校自体にも結構イライラしてる。なぜいじめを黙認しているのか、疑問が募って仕方がない。


 だから、だ。学校にも復讐をしてやろう。うん?生徒に迷惑がかかるって?知らん知らん。俺に白い目向けてたやつが大半なんだ。


 帰る前に【プロフィール透視】しないとな、半径50m以内だし。


 そういえば、あれ?物にも使えるのか?まぁいいや。女神様がくれたスキルだから、使えて当然だろ?


「フンッ!!」


 と念じてやると、おお。浮かんできた浮かんできた。


『名前 朝山高校

 創立 1968年

 校長 朝山薫

 教師人数 76人

 生徒人数 960人

 その他

 校長が、2年の生徒である鬼瓦優の父親から金を受け取り、鬼瓦家の指示を聞いている。

 そのため、校内でのいじめなどにはノータッチ。

 他の教員には、給与を上げることで口止めを行っている。

 偏差値は67だが実際は62ほど。偽装している。』


 うわぁ…。腐ってんなぁ…。生徒の親から金受け取るとかどうかしてんじゃねぇの?朝山、だっけ?


 まぁまだ金を受け取るのは10000歩譲っていいとしよう。10000歩だぞ?


 けど、だ。それをもらったからってそいつの言いなりになるのは違うだろ?


 成績を操作しろってだけならまだ俺も一考していろいろ別の方法を探っていたかもしれないけど、被害を受けてるのは俺なんだ!


 いじめをノータッチにするなんて考えられねぇ。先生たちが黙認してるのはそれが理由か。人としてどうかしてる。


 許さねぇから。


 しかも、この分だと鬼瓦の家の方もいろいろいけないこと出てきそうだなぁ…?


 なんだろ、談合とかしてそうだけども。とにかく、【プロフィール透視】で証拠を集めまくって【コラ画像生成】で画像も作って。


 待ってろ卑怯な大人共。今に見ておけ。お前のガキが舐め腐っていじめてた奴に自分が復讐される様をなぁ!







_______






 やばいですね。なかなか書けません。最近。


 ダンざまなんてもう3日くらい書いてないです。やばい。


 こちらの方はしっかり毎日更新しますので!


 あ、ちょっと先の宣伝です。ツイッターにも載っけたやつです!





_______





「鬼瓦君、正当防衛って知ってるかな?」


 と、笑顔をキープして、なるべく怖い印象を植え付けないように語りかける。


「………」


「あれぇ?知らないのかな?じゃあ俺が、教えてあげるね?」


 そう言って、俺は首筋に鬼瓦から奪った――を―――




_______





 はい、ここまでです!ここからはやばい!


 こういうふうに、ちゃんとざまぁするので!よろしくお願いします!


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る