02:幼馴染の上の方


 〇


 最近ストーカーに悩まされてるんだよ。


 頭を抱えた幼馴染がそう打ち明けてきた時、少し会わない内に面白いことになってるなあ、とわたしはつい笑ってしまった。


 予想通りというかなんというか。

 昔から規格外にモテる男の子だったし、いつかこんなトラブルを抱え込むだろうと薄々予感していたため、言っちゃ悪いけどインパクトには欠ける。


「誰にでもいい顔してるからでしょ。節操無いんだから」

「お前には俺がそんな風に見えてるのか」


 からかい交じりに言ってみると、レンちゃんはむっとした顔をする。


 高校生になり一気に垢抜けていて驚かされたけど、この辺りの子供っぽさは変わってなくて安心した。


 最後に会ったのは四ヶ月くらい前、確か中学校の卒業式だったはずだ。折角だから卒業式の伝統に則って学生服のボタンを貰おうとしたのだけれど、わたしがレンちゃんを見つけた時にはカッターシャツのボタンまで喪失している有様で、これがハーレム主人公ってやつかと感心したっけ。


 旅行先で大して欲しくもない記念品が品切れだった気分になった。


 もしもわたしがレンちゃんを異性として意識する類の幼馴染だったなら、あの苛烈な競争に身を投じることになっていたのだろう。


 危なかった。

 以来会っていなかったのに、ついさっき突然レンちゃんがわたしの家を訪ねてきて、話があると言うから自室へ通し、今へ至る。


 わたしはデスク用の椅子に座って、胡坐をかくレンちゃんを見下ろしていた。いつか出番があるはずだと床へ放り投げていた来客用クッションが、ようやく役目を果たした瞬間に感動しきりだ。

 

「それにしても久しぶり。レンちゃん、学校もう慣れた?」

「ま、楽しくやってるよ。岬葉は?」

「人差し指と薬指の第一関節を同時に曲げられるようになった」


 授業中に編み出した特技を披露すると、レンちゃんは「変わらねえな」と可笑しそうに笑った。わたしが知っている笑顔より大人びている。


 変わらない。


 わたしが変わっていないのか。

 レンちゃんの見方が変わっていないのか。


 たぶん前者だ。

 わたしは昔と変わっていないのだと思う。

 でもそれをキミが言うのはなかなか残酷だよね。


 レンちゃん。

 骸輪むくろわ煉冬れんと


 家が隣同士で家族ぐるみの付き合いをしてきた、教科書通りの幼馴染。


 レンちゃんと、その妹の煉夏れんかちゃんとは毎日飽きるほど一緒に過ごし、幼少期の全てを共にしたといっていい。


 二人は大切な家族であり掛け替えのない友人で、あの頃わたしは世界は自分達を中心に回り続けるのだと無邪気に信じていて、この先もずっと一緒にいるんだろうなと疑わなかったけれど、大人に近付くにつれて少しずつ距離が開いていき、家族ではなく隣人に、友達ではなく知人に、世界の中心は人の数だけあることを知り――やがて幼馴染とは名ばかりの看板となった。


 誰が悪いわけでもない。そんなものなのだ。

 人と人との関係なんて、そんなものだ。


「割り切ってたつもりなんだけどなあ」

「なにがだよ」


 期待していなかったといえば嘘になる。


 などと控えめに言ってはみたが、わたしは諦めの悪い子。そして両親が呆れるほどに楽天家。


 地球が丸い以上、人生も季節も全てが球体で、春が来れば雪解けも訪れる。

 元通りは欲張りすぎにしても、普通に話すくらいはできるだろうと気楽に期待していた。


 だから久しぶりにレンちゃんから声を掛けてくれたことが素直に嬉しかったし、昔のようにわたしの部屋で話しているだけで胸が躍る。


 レンちゃんは落ち着かないらしく視線が定まらずにいるようだけど。


 そんな彼はデスク脇のラックで目を止めると、思いついたままを訊いてくる。


「昔からボードゲームとか好きだったよな。俺が知ってる頃より大分増えてるけど、友達と遊ぶのか?」

「一人で遊べるよ」

「え……でもさ」

「なに?」

「緑の箱のやつ確か二人用じゃ」

「わたしはラグビーくらいまでなら一人でいける」


 絶句された。レンちゃんのファンが見たら目を背けるだろう間抜け面だ。


「……悪かった」

「なんで謝るの? それだとわたしが友達いないみたいじゃん。わたしを痛い子だと思ってる? 家に呼んでないだけだよ」

「あ、あぁそうだよな。まだ高校入って三ヶ月くらいだし」

「そう。これからできる」

「いねぇじゃねえか」


 わたし達は顔を見合わせて笑った。

 会話って素晴らしい……返答があることに浮かれたわたしは更に続ける。


「彼氏はできたけどね」

「はぁ!? なんだそれ聞いてねえぞ!」


 ノリの良さに定評のあるレンちゃんは勢いよく立ち上がって声を荒げた。


「どんな奴だよ。お前が好きになるとか相当変な奴に違いない。やめとけって」

「はぁー!? なに失礼なこと言ってくれてんの! わたしの彼ぴっぴをバカにしないでよ!」

「彼ぴっ――嘘つくな! お前彼ぴっぴとかいうタイプじゃないだろ! そもそも自分から彼氏いるとか言うタイプじゃねえ!」

「う、嘘じゃないし……いるし」


 思いのほかしっかり詰めて来るレンちゃんに気圧され、歯切れが悪くなってしまう。


 わたしが怯んだのを見逃さず追撃までする手加減の無さ。真正面から「いない」を証明しようとしているようだった。


「名前は。教えてくれよ」

「名前……ゆ、夢野……久作」

「そのまま使うやつがあるか! せめて苗字と名前は別々に引っ張ってこい」


 某名探偵のようにうまくはいかなかった。

 わたしは本棚から別の名前を探す。


「高橋1/2」

「ヤバい、ブレーキぶっ壊れちまった」

「水を被るとわたしを好きになる。お湯を掛けたら元通り。そう、わたしの彼ぴっぴは二つの恋を持ってるの。彼ぴっぴの幸せを願いつつもわたしは水を掛けるのを止められない」

「どんな奴が溺れたらそうなるんだよ。で、それ呪いが解けたらどうするんだ」

「ずっと水掛けてたらそりゃあ恋も冷めるよね」


 引き際が分からなくなってきたわたしは、ここらで強引に打ち切ることを決めた。


「友達いないのに彼氏がいると思う?」

「開き直りやがったこいつ」


 わたしは椅子から立ち上がって、床のクッションに座り直す。


 同じくらいだと思った目線の高さはレンちゃんの方が上だった。


「わたしはレンちゃんに花を持たせてあげたの。いない証拠を見つけるなんて無理でしょ」

「俺には全国民を調べ上げる用意がある」


 やけに自信満々な嘘吐きだった。

 相変わらず嘘だと隠す気の無い時は堂々としている。


 それは置いといて。


「ごめんね。久しぶりだから楽しくなっちゃって」

「……まぁいいけど。楽しかったなら」


 レンちゃんは蛇行運転気味なわたしの話題選びにもついて来てくれる心優しい幼馴染である。 


 良かった、この辺りも変わっていない。


 昔と同じように接してみても、今のところ問題はなさそうだ。


「レンちゃんは彼女できた? どうせ色んな人から告白されてるんでしょ」

「いないいない。確かに……告白はされたよ、でも全部断ってる。付き合うつもりもないな」

「そっか。だけどさ、いい加減彼女作ったら落ち着くんじゃない?」


 わたしがそう言うとレンちゃんの視線が明後日を向く。「でもなあ」と前置いてから、言い辛そうに頬を掻いている。


 これは少し意地の悪い質問だった。


 彼女なんて作ろうものなら、妹――煉夏ちゃんが何をするか予想もつかない。

 あの子は身も蓋もなくブラコンなのだ。


 その煉夏ちゃんの近況を知りたくて聞いたのだけど、レンちゃんは言葉を詰まらせ何も言えずにいる。


「わたしの前ではかっこつけなくていいのに。煉夏ちゃん元気にしてる?」

「まあ……おう」


 思い切って直接的な方向に切り替えても実りは無い。


 煉夏ちゃんの本性を知る数少ない人間であるわたしを前に、なにを言い渋る必要があるのか。


 でも、まあ。言いたくないなら仕方ない。

 気の利くわたしはこの項目をスキップすると決めた。


「部活は? サッカー続けてる?」

「やめた。バイトとかしたいし、時間欲しいからな。部活はもう十分だ」

「そうなんだ。サッカーやってるレンちゃんかっこよかったのに」

「……正確には落ち着くまでやめたってだけだ。整い次第始めるつもりでいる。勘違いするな」

「なにそれ。がんばれ」


 よくない友人でも出来たのか不思議な文脈を操るレンちゃんだった。


 まあいいや。


「で、本題に戻るけど。ストーカーって?」

「ああ、それだけどな。実は一週間くらい前から後をつけられてるみたいなんだよ。ずっと視線を感じるっていうかさ、最初は気のせいかと思ったんだけど……」


 そこで一度言葉を切ってわたしから視線を外し、斜め上辺りを見る。その軌道上にわたしは膝立ちで入ってやった。


「けど?」

「お前さあ、そういうの……じゃなくて、えーっと……その、見えたんだよ。すぐにいなくなったから顔は見てないけど、岬葉の学校の制服を着てた」

「たまたまじゃないの? それによく分かったね。うちの夏服、特別目立つようなデザインじゃないのに」

「そ、それはだな。えー……制服マニアの友達が出来たんだ」


 なるほど。古今東西あらゆる制服に通ずる友人がいるとなれば、生活圏内における制服の分布を記憶していてもおかしくない。であればわずかな情報から割り出しても驚くことじゃないだろう。


 そんなわけあるか。


「レンちゃんさぁ、何か隠してるよね」

「というわけだから、岬葉が何か知ってないかと思ってこうして相談にきたんだ」


 うわっ、この幼馴染力業で話を逸らそうとしてる。

 真っ黒だ。疑念が確信へと昇格した。

 一体何を隠しているのか。


 レンちゃんは数々の女の子を虜にしてきたあざとい笑顔で切り抜けようとしている。


 けれどもわたしにそんなものは通用しない。タンポポの綿毛より軽い。鼻息一つでバラバラにしてやる。


「そもそも変だよね。レンちゃんそういう女の子関係の悩みとかわたしに話さないし」

「そんなことないだろ。今まで悩んでなかっただけだ」

「話すなら煉夏ちゃんの方が適役だし」


 わたしがそう言うとレンちゃんの笑顔がわずかに引き攣った。煉夏ちゃんが関係しているらしい。


 それに、そもそもと言うのならレンちゃんがわたしに会いに来たこと自体がおかしかった。中学一年生の冬頃から妙によそよそしくなり、そこからは週に何度か会話するくらいまで交流が減って、更には月に数度、そして今じゃ会うことすらなくなった。


 家が隣なのに。徹底的にわたしとの接点を潰していたのにも関わらず、急に家まで来るなんておかしな話だ。


「よく考えたらここに煉夏ちゃんがいないのも変。わたしと会うって知ったら絶対止めるでしょ」


 煉夏ちゃんは、わたしのことが嫌いだから。


 レンちゃんとは徐々に疎遠になっていったけれど、煉夏ちゃんは違う。わたしが中学二年生の冬、煉夏ちゃんの手によってお互いの間にくっきりとした線を引かれたのだ。


 あれは今思い出しても中々にへこむ。


 理由が分からないからどうすることも出来なかった。ずっと一緒に居た相手を嫌いになるだなんて、恐らくわたしの核となる部分に、到底受け入れられないなにかがあったのだろう。


 わたしは今でも煉夏ちゃんのこと好きなんだけどな。


 しみじみしていると、レンちゃんはわたしと目を合わせないまま、その癖やけにはきはきとした口調で言った。


「煉夏に黙って来たんだよ。友人に協力してもらったからアリバイは完璧だ。俺はいま学校で男だらけの勉強会をしていることになってる」

「う、浮気だ……」

「違う! 間違っても俺が浮気をする軽薄な野郎だと誤解するなよ! 俺は――」


 身を乗り出して反論するレンちゃんだったけど、急に冷静になったらしく誤魔化すように咳払いをして座り直した。


 この男、実は日常的に浮気を繰り返しているんじゃないだろうか。


「まあレンちゃんが誰と付き合って誰で遊んでもわたしは別にいいんだけどさ」

「……なんでお前はそういうこと言うかなぁ」

「ストーカーの件、正直に話してくれないと煉夏ちゃん呼びに行くよ」


 と脅してみるとレンちゃんは見るからに慌て始めた。


 当然密告だなんて真似はしない。そんなことをしても減点されるのはわたしへの心証だろうし。これ以上煉夏ちゃんに嫌われるのは御免だ。


「分かった……分かったよ。正直に話すから通報するのはやめてくれ」

「よろしい」


 かくして真実を語り始めたレンちゃんは、しかし導入で悪気は無かった旨を入念に説明した。言い訳がましい幼馴染である。


 さて聞いてみればほとんどが真実で、ストーカーの手掛かりに関する部分だけが虚偽だった。なんの裏切りもない真相パートに全然胸が躍らない。


 なんでも姿を見たのはレンちゃんではなく煉夏ちゃんらしく、その際に忠告を受けたという。


「犯人はよりにもよって筒ノつつのめ女学園の生徒だから、あそこの学生には近付かないでください」


 煉夏ちゃんは、そう言ったそうだ。

 ただそれだけ。わざわざ誤魔化すまでもない事実だけど、この程度が一度伏せられた、その事実があってようやくわたしはレンちゃんの優しさに気付けた。

 わたしに気を遣ってくれたのだ。


「あー……ごめん。そしてありがと。わたしが傷付くと思ったんだよね」

「……なんのことだよ。俺はただ妹がいないと何もできないと思われるのが嫌だっただけだ」


 詰めが激アマではあったものの、こういった優しさがレンちゃんにはある。


 わたしが今でも煉夏ちゃんと仲良くしたがってると知っているから。

 だから、隠そうとした。


 一言一句余さず言っちゃう辺りはちょっと抜けてるけど、文句なんてあるはずもない。


「優しくしてもらったし、わたしも優しさで返さないとね。要はストーカーの正体を突き止めたらいいんでしょ」

「待て。どうしてそうなった」

「そういうことじゃないの? どんな人物か気になるからわたしに依頼したいんじゃ」

「違う。全然違う。どんなトラブルになるか分からないしむしろ近付くなって」


 どういうこと。わざわざアリバイ工作までしてわたしの元へやって来たというのに、ただ話すだけって。


 あまりに理屈が通らない。


「俺はなぁ、その……なんだ、このままじゃいけないと思ったんだよ。高校生になったわけだし」

「なるほど。よく分かんないけど分かった」

「また適当に返事しやがって……俺の気も知らないで」


 レンちゃんは大袈裟な動きでがくりと項垂れる。


 知ってほしいのなら、言ってくれなきゃ分からない。


 でも、曲がりなりにも幼馴染であるわたしはレンちゃんのことならそれなりに理解しているつもりだ。


 要は。

 かっこつけたがる習性があるからストーカーを怖がってるなどという本心を明かしづらいのだろう。


「大丈夫。分かってるよ、それくらいは」


 言ってわたしはウインクをする。


 真意を汲み取り先回りすることのできる心優しい幼馴染、それがわたしなのである。


「あぁもうだからお前はっ! とにかく、岬葉が元気にやってるか気になっただけだ。ストーカーの件はどうでもいい。まあ……だからさ。俺が言えたことじゃないんだけど……たまにはお前からも声掛けてくれよ」

「それはほんとにレンちゃんが言えたことじゃない。なんだったのあれ」


 いきなりの要求にわたしの中の怒りゲージがぐんぐん上昇していく。

 散々わたしに変な態度を取ってきたというのにどの口がそんなことを。


 レンちゃんがおかしくなった当初はわたしから声を掛けていたが、変に口ごもったり落ち着かない様子だったり、果ては目が合っても無視したりと明らかにわたしを避けていた。それが今度は普通に話しかけろだなんて都合の良い話だ。


「わたしをなんだと思ってるの!」

「悪かった! ごめん! 本当にごめんなさい! あの時は俺も未熟だったと反省してる。過去に戻れたら人格が変わるくらいぶん殴ると思う。なんだったらいま俺を殴ってくれ」

「嫌に決まってるでしょ。まあ、気持ちは分かったから許してあげるかもしれない。保留」


 わたしの中の天秤は既に許す方向へ傾いていたけど、再発の恐れがあるためこの場で明言することは避けておく。大いに反省してほしい。


「今度なにか奢るよ。甘い物」

「わ、やった。でもそれは成功報酬でいいよ」


「成功報酬?」と怪訝な顔をするレンちゃんに、わたしはピースサインで応じた。

 ストーカーの正体を突き止めた暁にはチョコ系のお菓子を頂こう。


 面白そうだし、遊んだだけでスイーツにありつけるだなんて最高すぎる。


「だから止めろって――」

「聞きたいことできるかもしれないし、連絡先交換しよ。スマホ買って貰ったんだ、入学祝いで」

「分かった。よろしく頼む。だけどトラブルになりそうだったら早めに連絡してくれよ。何かあったらここへ来る前の俺もぶん殴ることになる」

「それはたぶん一人目を殴っとけば大丈夫だと思うよ」

 

 二人がよそよそしくなったから、わたしは女子校に進学したわけだし。


 でも仮にレンちゃんと同じ高校へ進んだとして、この男はやたらモテるし結果は変わらないか。どうせストーカーに遭うだろうし、それを知ったわたしは正体を探ろうとしただろう。


 分からないけど。考えるだけ無駄だ。


 それから連絡用のアプリをインストールするところから始めるわたし達だった。


 久しぶりにレンちゃんと普通に話せたし、明日からは探偵ごっこも始まる。

 なにか裏がある気もするけど、楽しくなりそうだから良しとしよう。


 今日とは違う明日を想像して、わたしは笑ってしまった。

 するとレンちゃんが真剣な顔で言った。


「万が一を考えて岬葉の名前は偽名にしといた方がいいな。なにか案あるか?」

「レンちゃんやっぱり浮気慣れしてない?」

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