二人目の信者

それからかれこれ一ヶ月。


「笑顔、二人目の守護者をようやく発見したから迎え入れようと思うの。」

 

「仲間が増えるのはいい事です。因みにどなたを迎え入れるのですか?」

 

「魔王よ。選定の時に貴方と殺し合ってた女よ。貴方と同じ様に私に信仰深いから記憶が戻れば仲間になってくれるでしょう。」

 

「なるほど、魔王ですか。彼女は強い、再会するのが楽しみですね。」

 

「じゃあ彼女のところに行くわよ。」

 

 そう言って魔王のところへとテレポートする。

 

「ここは…僕が通っていた大学とはまた違う大学ですか。」

 

「彼女も大学生よ。あっ、いたいた。すいませんそこのお方少しお話しよろしいでしょうか。」

 

「なんじゃ?このワシに何か様かの?」

 

「えい☆『記憶戻し』」

 

「ぐっ…頭が…!ワ、ワシの記憶が!はっ、クリエイション様お久しぶりです。それにワシの永遠のライバルのスマイルじゃ無いか!お前も前世から全く変わってないな!今世でも再会できてワシは嬉しいぞ!」

 

「お久しぶりです。貴方も私達と行きますか?まぁその場合は今世で得た物を全て捨ててもらいますが…。」

 

「いいぞぉ!ワシは良いところのお嬢として生まれ変わったがクリエイション様についていくためなら権力や金はむしろ邪魔じゃぁ!今世の全てを捨てるからワシに新しい名前を与えてくれぇ!」

 

「ふむ、お前は今日から『煌目真央(きらめ まお』)だ。」

 

「ありがたき幸せ!ワシはこの名前を大切にする!」

 

「さて、真央も仲間になった事だし私達の世界樹へと帰りましょう。」

 

 こうして私達は元魔王を仲間にした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る