圧勝

「死ねぇぇぇぇ!」

 

 そう言いながらリーダーっぽい男が金色に輝く剣を振りかぶる。その後ろでは金色の杖で魔法を展開している女と金色の銃を撃つ女と金色の弓を弾いている女が笑顔に向かって遠距離攻撃を仕掛けた。

 

「…弱すぎる。君はクリエイション様の世界の見習い騎士以下だね。」

 

 そう言って笑顔は剣を掴む、するとその剣は溶けた。

 

「なぁっ!僕の一億円の黄金の剣が!なんて事をしてくれたんだ弁償しろ!弁償!」

 

「そんな事するわけがない、それに君には黄金の剣はふさわしくない。せいぜい木の棒でようやくお似合いってところだ。」

 

「私のダーリンに触るな!」「そうよ!」「死になさい!」

 

 弱い男の後ろにいた女どもが遠距離攻撃を仕掛ける。

 

「…弱い。こんな攻撃じゃ届く前に溶けるぞ。」

 

 笑顔の言う通り遠距離攻撃は届く前に溶け切った。

 

「なっ!」「私の銃弾が!」「嘘でしょ!」

 

「もう終わりか?それに戦って思ったがお前ら本当にSランクの冒険者か?これが前世なら最低のGランク並の強さだ。まぁ加護に甘えて鍛錬していなかっただけか金でも積んでランクを上げたかのどちらかだろう。」

 

「なんだと!僕らの活躍を嘘と言いたいのか!」

 

「いや、お前らの活躍なんか知らんし。…飽きて来たしそろそろ反撃しましょう。」

 

 そう言って笑顔は一人一発ずつ殴る。防具は殴られた箇所が溶けていた。そして全員気絶した。

 

「受付さん、終わりましたよ。」

 

「あっ、勝者!毒島笑顔さん!」

 

 これで厄介ごとはひとまず終わった。

 

「笑顔!冒険者登録するわよ!」

 

「はい、クリエイション様。」

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