病院

『病院』

『入院患者』として通っていた頃のお話し。

僕は幼い頃に交通事故にあってしまい、その際、右腕を骨折した事があるのだが、ある日、『骨折』を『治す』ために『病院』に通う事になってしまったのだ。

……正直に言うと、あまり良い思い出とは言えないので省略させて貰うが まぁ簡単に言えば『治療費』を支払えなくなってしまったのだ。

それで借金を背負ってしまい、その返済の為に『臓器売買』にまで手を出す事になるのだが、それは割愛させていただこう……。

そんなある日のことだ。僕は担当医師に呼ばれ、とある個室へと向かった。

扉を開けるとそこには、一人の少年がベッドの上に横になっていた。

僕は不思議に思いながら近づくと、彼が僕に向かって話しかけてきた。

「『君』は『僕』をどうしたいんだ?僕を生かしておく価値はあるのかい?」

と。僕は彼に何も答える事が出来なかった。

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