洞窟

『洞窟』

『旅行』で訪れた山の中に小さな洞窟があった。

そこは地元の子供たちの間では『秘密基地』として有名だったらしく、中に入ると沢山の子供が遊んでいる。

だけどもその子供たちは『顔』が無いのだ。だから誰が誰の子供だか分からない。……ただ一つだけ分かった事は皆とても幸せそうにしているということだけだった。

僕もそれに倣って中に入ろうとするが

「ねぇキミ」

「君はこっちじゃないよ……」

と止められる。

「あの、どうしてダメなんですか?」

僕は不思議に思い尋ねると

「君はまだ『生きてる』じゃないか」

そう、ここは『死を迎えた』がくる『洞窟』

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