血の池

それは学校の近くにある小さな公園にあった『大きな水溜り』だった。その水溜まりがまるで赤い絵の具を落としたように染まっていた。

その『血の池』を見て僕は不気味さを感じたのと同時に、どこか神秘的な魅力を感じてしまった。しかしそんな時だ。

"ねぇ、一緒に遊ぼ!"と、誰かに呼ばれた気がしたので振り向くと、そこには『女の子』が居た。

その子が誰なのか僕はよく知っていたけど、何故か分からないが名前が出て来なかったのだ。しかし、そんな事より僕は女の子と一緒に遊びたくなってしまった。

だから「うん、遊ぼう!」と答えたのだが、その直後、僕は激しい頭痛に襲われた。

僕は痛みでその場に倒れ込んでしまい意識を失ってしまった……。

……目を覚ました時には朝になっていた。『血』が染み込んだ遊具は元通りになっているようで安心したのだが、それと同時に昨日の事は夢だったのだと理解した。

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