第58話 金髪ギャルと夏期講習後のデート4~ボーリングNTR~

 成り行きはとうに忘れ去ってボーリング場。ゴロゴロとボールが床の上に寝転がる景色に昨日の自分を重ねてしまうのは、忙しなく殺伐としている妹と茨田のせいだろうか。高校生でも夏休みくらいゴロゴロしたいです。

 そう駄々をこねていても茨田と妹はやはり向かい合って睨みあう宿命。時を止めない限り抗えぬ宿命であった。ならばと少しだけ遠目に二人の成り行きを観察しているしかない。


 「じゃ、あたしからでいいよね?」

 「ダメです」

 「は? なんで?」

 「不正の可能性があるから」


 勢いよく座ったせいで背中に擦れるレザーのヒリヒリ感も勘弁願うバチバチした雰囲気。妹よ、どんな都市伝説を並べても不正はないだろう。そもそもボーリングに先攻有利すらないはず。あんまりやったことないからわからないけど。


 「いいわ、じゃあ譲ってあげる。ほら、不正したら」

 「不正なんかしないし、しなくても勝てるし――やっぱ後攻でいい」

 「は?」


 茨田は意地を張るばかりに乱暴な言い分の妹にご乱心の様子。ぷくっとそっぽを向く妹にとてつもない形相で睨んでいる。こんなの週刊誌に取られたらモデルの仕事無くなるだろ。

 ここは兄である自分が責任を取ろうと満を持して茨田の前に出てみるも、茨田は溜息を一つしてすぐにボールを持った。


 「ボコボコにして泣かせてやる」


 茨田は小さく息を吐いてゆるりとボールを転がした。そのフォームは淀みなく滑らかで、思わず見惚れるほどに綺麗だった。例えるのなら奇跡の湖に佇む白鳥のようだった。短い金髪は揺れると煌めいて、わずかに隠れていた耳を露わにし、短いスカートもまた揺れると少しだけ太い太ももからその先が見えそうでハラハラした。


 「お兄ちゃん?」

 「これは合法……あ、見えなかった」

 「自分もスカートにしてこればよかったなぁ……」


 しゅんと縮んで短パンを悔やむ妹に虚しく両手首を差し出したのは、中学生の時にはあったであろう純情への罪悪にほかならなかった。なお、当の妹はポカンとしているので、より罪を感じました。帰りに聖書と十字架買っておこう。スマホを開き近くの教会を検索――――


 「やっぱフセイダー!」


 妹が突然叫んで、びっくりして俺のスマホが隣りの老人会のガーターに! って不正?


 「どこが不正? ただのダブルストライクなんだけど」

 「お前がダブル取れるわけない!」

 「どんな野次なの?」


 妹はプクっと頬を膨らまして頑なにこじつけをする。茨田はやれやれと呆れて聞き流そうとするも、妹があまりにしつこいからだんだんと苛立ち始めた。トラッシュトークがボーリングの醍醐味なのかは知らないが、とりあえず俺のスマホにダイブしてまで壊さないでくれた老人会の人に配慮して、ここは止めにかかろう。


 「妹よ。茨田は運動神経抜群だ。あと不正をする性格じゃない。そういうのは絶対しない」

 「理?」

 「お兄ちゃんがそう言うなら……」

 

 妹をうまく丸め込んだ俺はやはりカッコいいのか、いつもとは違う憧れに近い目線を茨田から感じる。うんうん、腐っても俺はラブコメの主人公――――あれ、なんか不審がる目線に変わってる。不満げに俺をジロジロ見てくる。


 「お兄ちゃん!」


 そうたじろっていたら妹が呼びかけてきた。ボーリングの重たい重たいボールを頑張って両手で抱えたまま、ムッと俺を見ていた。今から投げるから見ててよと。ちょうど茨田の目つきに色んな意味で耐えられなくなっていたので、助かった。

 俺が「うん」と返事だけすると、妹はニコっと笑って見せてよいしょっとボールを運ぶと、ふらつきながらボールを投げた――――老人会のピンのほうへ。妹は焦った様子でフォームのまま固まっていた。


 「あ」


 俺と茨田は驚きあまり口を開けたまま。ボールはそのまま切り悪く九本倒して、一本の残し。ビックリしたのか、隣りのおばあちゃんが「おばぎゃあああ!」と入れ歯を飛ばして運良くか悪く、それが最後の一本にぶつかってストライクとなった。もちろん妹のスコアにはならないが。

 妹はその光景を目の当たりにしてなお、無かったことにとこちらにきて座った。


 「はい、お姉さん。次どうぞ」

 「え、ええ? いや、ちょっと」

 

 妹のあり得ない投球。このボーリング勝負、最悪死人が出る可能性すらあるのかもしれん。さすが我が妹、恐ろしい。とりあえず、老人会へチョコを渡してなんとか取り持って勝負を再開する。

 茨田と妹の激しい攻防がしばらく続く。色んな意味で激しい。茨田は美しいフォームと計算された軌道にボールを流し、高確率で沈めていった。一方で我が妹は――ガーター祭りだった。


 「ざっこ、そんなに弱いなら不正してもいいけど?」

 「ぐぬぬ……」


 茨田は鼻を高くすると容赦なくこの始末を煽る。妹は唇を噛んで悔しさを露わにしている。俺は若干、老人会の田中のおばあさんとチョコを食べつつ事の成り行きを見ていた。

 

 「こんだけやってたったの四本とか。ざっこ~」

 「違う! お前が!」

 「あの表見たら? 4フレームで4点? おかしくな~い?」

 「ち、違う! お前が!」

 「あたしがなんなの? 言い訳やめてママに泣きついてきたら?」

 「う、う、お兄ちゃん!」


 妹は泣きそうな顔して俺へ振り向く。俺はお兄ちゃん、ここは一つちゃんと意見を言うのである。まるでカメラの前でカンペを持っている陣営のように。


 「我が妹、なぜ泣いている? ここは喜ぶところだぞ」

 「ダメだこのお兄ちゃん……」


 青ざめる妹に俺は首を傾げていると、田中さんが肩をトントンして「あんたもうってきなさいな」と優しく語りかけてくれた。妹も茨田にだいぶ懲らしめられてるし、ちょっと俺も暇だったし、ちょうどいい。妹にカッコいい所見せてやるぞ~。


 「よし、なら俺がやろう」

 「お兄ちゃん!!」


 妹の期待の眼差しを浴びつつ、俺は堂々とボールを掴む。茨田は「それ不正じゃね?」と小声で呟いた気がするが、気にしない。妹を前にしてお兄ちゃんとはルールを超越できる生き物だからである。と、お婆ちゃん(田中さん)が言っていた。


 「お兄ちゃん、頑張ってね!!」

 「お兄ちゃんだぞ☆」

 「絶対ルール違反だけど、まいっか、ボコボコにしてあげるから覚悟、し・ろ・よ?」


 意地悪に笑う茨田にわずかにボールが重く軽くふらつきそうになったが、俺は大丈夫。妹のほうへしっかり振り向いて鼻血まみれ、鼻息荒くサムズアップ。


 「お、お兄ちゃんだぞ? うんうん、うん? 俺はお兄ちゃん?」

 「大丈夫かな……」


 心配そうな妹の顔もさておいて、ニヤニヤとする茨田に一矢報いようと俺はまず素振りを始める。サイクロイドを意識した上品なフォームを。


 「なるほどね? なるほどね?」

 「全然ダメじゃね?」


 茨田に謎の突っ込みを入れられながらも素振りを終えると、まるでパリコレ女優のように歩いてレーンまで辿り着く。老人会からは拍手。これは頼もしい。これならいける。

 俺は満を持して満を持した。ボールをグワングワンとまた二回ほど素振りしてから流れでボールを滑らせていく。そのフォームはまさしくプロ顔負け、妹は「お兄ちゃんすごい!」とわくわくして飛び跳ね、田中の師匠は「ほっほっほ」と弟子の投球に勝利を確信している。そして茨田の目つきも張り詰めた――――さて、茨田に教えてやろう。一人では勝てない、勝利とは大衆のためにあるのだと!!


 「あ」


 ガーターに落ちた。ズルズル落ちた。ピンに掠ることもなく落ちた。てかもはや真横に走った。

 俺は「そんな馬鹿な」と頭を抱え、妹は「あ……」と残念そう、田中のばあさんは「だろうな」と煎餅を齧り、茨田は――――


 「やっぱり、ガーターじゃん」


 どうやら茨田のさっきの目つきは演出の割にへなちょこだった俺の投球への疑念だったらしい。演出だけは完璧だったのに! 演出だけは!


 「はいはい、どいて、どいて~」


 その次、茨田が悠々とまたストライク、ダブル。思わず老人会からさっきのとは比べ物にならない拍手喝采、あと田中のばあさんの「だろうな」が飛んできた。茨田の崩したピンと田中のばあさんの「だろうな」が矢と弓になって俺の心に突き刺さると抉られた気がした。だが、まだ終っていない。俺はまた軽やかに投げる。今度はストライクと――――でもダメでした。

 その後も茨田は淡々とストライクを決めていき、俺はガーター、田中は「そうだろうな」と。だんだんと俺の心はズタズタとなり痩せぼそり、妹に心配されるも引き返せず、ついに耐え切れなくなった――――


 「うわー! ガーターにボール落としちゃったー!」

 「どうかしました?」

 「ガーターになっちゃって」

 「あー、ガーターになったの? それじゃもうダメだね。君、たぶん死ぬ」

 「うわあああああああああああ!」

 「祠壊すとか○○神社の○○人かよ。ふざけんな」

 「神じゃなくて右側に?」

 「うわああああああああああ!」


 周囲からの鋭い眼光にチャンネルが荒らされることを危惧した俺はとりあえずボールを掴んで前を向いた。叫びながらまた流した。けどもまぁやはり、やはりでした。


 「結局ガーターばっかじゃん、ざっこ~」

 「ふひ、ふひひひ」

 「あの表見たら? 8フレームでたったの6点、負けるためにお兄ちゃんに泣きついたの?」

 「ふひ、ふひひっひっひ!!」

 「てか普通にキモイんですけど」

 「ふははふっふんふっはっはん~」

 「ダメだこのお兄ちゃん……やっぱり自分が出よう」


 お兄ちゃんはダメなお兄ちゃんです。紙を持ってきて何枚も書き取りしてそう反省して、それでもダメなので、適当に偉い人の悪口を呟いて暗殺されるべきだと思いました。三回ほどそう書き取りしてたら茨田に「大丈夫?」と珍しく心配されて正気に戻りました。茨田のガチで心配した優しい顔に若干ラブソースウィートしました。

 して気付いたら妹は一人で戦うと決めて立ち上がっていた。


 「よし、頑張る!」


 我が妹が6点、茨田が140点と、すでに勝てるわけの無い点差であるが、妹は一泡吹かせてやろうとやる気満々の顔で重たいボールを担いだ。


 「ここからは全部ストライク……」


 妹は自分を鼓舞するように小声でそう言い、ゆるりとボールを流した。敗色濃厚でも健気な妹に俺の涙ぶくろはミ○キーマウスのズボンくらい膨れた。この瞬間だけは、この小説は萌え萌え萌え萌え萌えアニメ~だった。

 ボールはゆるやかに真ん中やや右、狙っていたポイントだったのか妹は「よし、よし!」と小さく頷いて期待を込めている。今更ながら気づいたのだが、このコースとさっきの投げ方はどこか茨田のやり方と似ている気がした。そこも含めてお兄ちゃんはちょっとうるっときた。がしかし――――どこかの野球漫画の変化球なのか、ボールは急激に真横へ回転、憎々しい右端のレーンへ。


 「ガーターぁ」


 妹はがたんと膝から崩れた。神は真摯な妹へ味方しなかったから、俺は帰りに十字架をへし折って回ることにしたい、とまで思わなくもなかった。信じなければその存在は無いのだから、可能性があったからその存在を恨むのです。悪魔とは神を信じたから存在した。神がいないとここで諦めたのなら、俺は物理法則を恨むだけである。と、話も反れたので俺もがたんと膝から崩れた。

 それからも妹と茨田の至当は続くが、妹はガーターの連発。戦いが始まる前にあったあの自信はなんだったのか、オイラーでさえも投げだす難問に俺は挑もうと思わなかったので、これこそが萌えだぞとちょっと嬉しくなっていた。この根拠のない自信が可愛いんだぞと。

 けれども茨田にギタギタにされすぎて半泣きになっているのにはさすがに気にかかる。仕方がないので俺は――――


 「理、なにやってんの?」

 「ボールに扮して茨田に投げられることによってガーターになろうとする作戦だったのだが――バレたか」

 「兄妹馬鹿もここまでくると病気だわ。じゃあ実際に、頭ぶつけて治す?」

 「是非とも!」

 「するわけないじゃん、馬鹿じゃないの」


 茨田は少し笑ってそう言うと俺の後ろにあったボール野郎を取ると、軽く投げた。俺は、なんで俺じゃないんだとムズムズしつつもあしらわれた快感もあって悶えた。けれども後頭部に今投げられたばかりのボールがぶつかって正気に戻ったので、今日の夜は茹でボール煮にしようとボール野郎を外へもっていこうとしたら店員に止められた。少しふざけすぎたなと、茨田に謝った。


 「お兄ちゃん、もういいから」

 「幻滅されてて、笑える~」


 妹の冷たい対応に心が縮れそうになるも、茨田に弄られてちょっと嬉しい気持ちもあって俺は少しばかり二重人格に憧れた。

 けれども妹は5本崩して「やったー!」と満面の笑みで飛び跳ねたから、すぐさま俺も一緒に喜んでいた。


 「わーい!」

 「夜はすき焼きと赤飯だ!」

 「なんなのこれ……」


 そうして一喜一憂、一変態してピンは倒れていく。気付けば美しくも儚くゲームは終わっていた。

 結果は言うまでもなく妹の惨敗。茨田はスコアボードの数字を何度も読み上げて、まるでそれは呪いの言葉のように妹を戒め、果てに大きな泣き声が広まった。


 「うわぁあああん……なんでぇ、なんでぇ! お兄ちゃん、取られちゃう~!」

 「そうね、これでお兄ちゃんはあたしのもの? だね」

 「籍入れられて、一生エッチなことするんだぁ~!」

 「す、するわけないじゃん!!」

 

 茨田はなんで赤くなっているのか、急いでオイラーのとこへ行きたい。と思いながら茨田をじーっと見ていたらさらに赤くなって、とたんに変に震える唇を動かしてまた妹を煽り始めた。


 「やっぱゴミじゃん~総得点たったの15点。これしか取れないとか逆に難しいわ~」

 「うわーん」

 「あんだけイキっておいてこれだけとかざっこ~」

 「うう、うう……」


 ああ、うらやま――ごほん、さすがに茨田の煽りも行き過ぎている気もするので何かフォローしなければ、俺はスコアを観察して何かいいデータを探した――ん、たったの15点?


 「点数ひっく~これだけしか取れないの?」

 「確かにそうだな。さすが我が妹」

 「え? お兄ちゃん?」

 「0点ならまだしも15点なんて、うまくピンにぶつけないとプロでもできない。さすが我が妹!」

 「うわーん! お兄ちゃんも煽ってくる~!」

 「理、さすがに言いすぎでしょ」

 「違う、そうじゃない」


 無意識から来る煽りほど人間関係を壊すものはない。節々とそう感じつつ、どうにか妹を慰める言葉を探したけど、出てこなかった。

 そう自責の念を読んでいたら妹はヒックヒックと嗚咽しながらも自分で涙を拭いた。


 「あーあ、負けちゃった……」


 どうやら自分で結末を受け入れたようである。あれほど泣いて悶えていたのに、こう前を向き始めた妹に逞しさと成長を感じて、今度はお兄ちゃんがうるっと来た。今すぐミ○キーのズボンを取ってきて涙を拭きたい。


 「そもそもあんたみたいなガキがあたしに勝てるわけないじゃん」

 「むむむ、悔しい」

 「ふん、残念ながらお兄ちゃんはあたしのもの? になっちゃうみたいだけど――別に、いつでも奪いに来てもいいから」


 茨田はちょっとだけ耳を赤くして照れ、妹を励ました。なんだかんだ、茨田は面倒見のいいお姉さんのようだ。俺も奪われる準備をしておこう、帰りは役所に行って婚姻届けと離婚届の両方を頂くとしよう。

 と、じとーっと茨田に不審がられながらも俺は一人で頷いていたら、妹の目元にまた涙が貯まり始めた。仲直りの嬉し涙だろう、うんうん――――


 「『あたしのもの?』う、う、うわーん! やっぱヤダ! お兄ちゃん~あの女が虐めてくるよ! なんか道具出して~!」

 「ええ、何言ってるんだ我が妹。ここは喜ぶところだぞ!」

 「デジャブ~!」

 「ええ?」


 妹は目をちょうど×にしてまた泣き出した。まったく何をしても泣いちゃうんだからどうしたものか。ドラえもんがいたら是非とも助けていただきたい。


 「諦めなよ、とっくにお兄ちゃんはあたしに染まってんだから」

 「うう、お兄ちゃんがこんな女の手下、召使い、○フレ、愛人なんて、最悪!! うわーん!!」

 「ちょ、ち、ちがうんだけど」

 「そうだぞ、俺は下々だぞ! 下々だぞー!」

 「違うもん、絶対浮気してるもん、NTRだもん!」

 「ちょっ、違うんだけど、待っ――」


 こうして長きにわたる妹と茨田の戦は終結した、らしい。妹は未だに俺が茨田に寝取られたと大声で叫びながら、どっかに行ってしまったが、茨田もその口を塞ごうとを追って行ってしまったが、俺はその二人の走る姿に平和を浮かべた。


 「おい、あの男だろ。二股したのは」

 「うわ、最低じゃん……」

 「我が妹! 俺は下々だぞ!! 下々だぞー!!」


 俺もその後ろを追った。やっぱり誤解は良くない。



――あとがき――

色々なネタを入れてみた。今回はふざけるつもりで書こうと。ボーリングしようとは決めていたけど、中身がなかったよ。


会話文から逆算して書いたので若干バランスが悪いかもしれなかったけど、もうよくわかんぬ。ちなみにネタはだいぶコアかもわからん。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る