第五話 『労働からの冒険者登録』

「よう新人!今週のバイト代だ」

そうして俺は1万シブタクが入った袋を受け取る。


「お疲れしたー」


と一言だけ挨拶し、店を出る。

そうしてギルドの近くにある宿を借り、質素な夕飯を食べ、借りた部屋で布団を敷き、掛け布団にくるまる。


「ってちがーう!」

「なんで異世界で働かないといけないんだよ。俺はまだ14歳だぞ?この世界はお

かしいのか?」


って嘆いたって自分の話を聞いてくれる人間はいない。


「冒険者登録したら絶対!仲間作るんだ!」


そう心に決めた。

それと管理人にこの後ものすごく怒られたのは言うまでもない。


〜翌朝〜


ギルドの受付へ行き、前のおっさんに話しかける。


「すいませーん冒険者登録したいんですけどー」

「おお、この前の金がねえって言ってた坊主じゃねえか。金はしっかりあんのか?」


と笑われる。

少しイラッときたが、しっかり自分を抑える。えらいね。(自画自賛)

無言で1000シブタクをおっさんの目の前に置く。


「はいはい」


そう言っておっさんは出て行った。しばらくすると若い感じの女性が奥から出てきた。


「お待たせしました。ではこの水晶玉に手を乗せてください。」


俺は指示通りに水晶玉に手を乗せる


「では能力値を見ていきます。どれどれ?あれ?どれも普通ですね。」


あれっ普通こういうのって、能力値高い!俺TUEEEEE!見たいのじゃないの?


「これでは初期職の冒険者にしか慣れませんが…というかこんなに能力値低いのなら、普通に働いた方がいいんじゃないんですか?」


し、辛辣ゥー

いやでももしここで登録しなかったら異世界きた意味ないしなー


「じゃ、じゃあそれで…」

「では、冒険者カードを後日あなた様のご自宅にお届けします。」

「ありがとうございました…」


こうして俺の冒険?がスタートした。


続く

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