第4話
逃げるようにして帰ったその日の午後。
病院から1本の電話がかかってきた。
「はじめが……死んだ……?」
嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ…………
「う、嘘じゃないんですよね……?」
お願いだから嘘であってくれ、そう思っていた僕の耳に届いたのは、一の担当医の無慈悲な声だった。
────── 一さんは先程、必死にあなたの名前を呼びながら亡くなりました。
あぁ、僕はなんて馬鹿なことをしてしまったんだ。
一の体調が優れないことなんて分かってたのに。
最期まで一緒にいるって決めたのに。
もう、会えないのかな。
たとえ喋れない君でも ウレシノハラ / 狂咲林檎 @kyouzakiringo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。たとえ喋れない君でもの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます