第2話
帰宅途中、電車の中で女友達と遭遇した。
彼女は高校時代、よく話していた友達だ。
「あれ?ななみん?久しぶりじゃん!」
「おう、ゆのか。久しぶり。」
「相変わらず元気ないね〜そんなんだから彼女出来ないんだよ〜」
「うるさいな、いいんだよ。べつに。」
ゆのには一のことは伝えていない。
なんせゆのはとんでもないお節介焼きでもし一についてバレでもしたらすぐにでも病室に飛んでいってしまうだろう。
一は人見知りだから入院中はせめて安静にさせてやりたい。
「あたしじゃ……だめ…かな?」
「は?」
「だ、だから、ななみんの彼女、私じゃだめ?」
「……ごめん」
「そっか……」
急に何を言い出すんだこいつは。
流石に僕にその気は無い、というかこいつ僕のこt……
「なーんちゃって!!本気で言ってると思った?」
「お前……」
「いや〜ななみんはじゅんじょーですなぁ〜」
「マジで黙ってろ」
ほんとにこいつと喋ると疲れるな。
喋らなかったら完璧なのに
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