全体に通底する水のイメージでうまくまとめられていて、連作としての意図が感じられました。三世代の女性の血脈の流れもあいまって、いきいきと動きのある作品になっていると思います。とくに若い女の子のみずみずしいエネルギーと繊細な神経が、鉛筆を噛んだり布団を蹴飛ばしたりする動作にあらわれていて好感をもちます。
もりやまりゅう。 1987生、大阪 本が好き。新人賞に挑戦している。