第31話 まんでがん
いきなりですが、交流している作家さんの近況ノートで方言の話がでたので
私も思い出したものを書いてみます。
私は生まれがうどん県なのですがタイトルにある「まんでがん」は
「全部」という意味です。
使用方法は店頭に並んでいる商品、例えば駄菓子など一種類を全部欲しい時に
「これまんでがんいた」と言います。
「いた」は「くれ」という意味で場所により「つか」とも言います。
子どもの頃に使っていた言葉なので今では知らない人もいると思いますが「まんでがん」はわりと好きで使っている方がいて、たまにネットのHNで見かけて一人ニヤニヤ笑ってしまいます。
あと、地元の先輩に昔ですが少年ジャンプに連載していた漫画家さんがいたのですが、その漫画に局地的な方言を使っていまして、物凄く内輪なウケがあったのも今書いてて思い出しました。
たしか主人公がライバルに向かって「ほっこ」というシーンでした。
これは関西で使う「あほ」に近い言葉です。うまく言えませんが「あほ」より「あほ」な感じかなぁ。
これはうどん県でもごく一部しか使っていない言葉なのでどこの人かすぐに分かってしまいます。
漫画に注釈が入っていて、直接は知らない人だけど近くに住んでいた人がこれ描いてるんだーという実感が湧き凄く興奮したのを覚えています。コミックは残念ながら持ってないですが。
まだまだ謎な方言はあるのですが飽きてきたので、私が小学生だった時の話を書いて終わりにします。
ある日の体育の授業の時の話です。
中年の男性教師は独特ななまりがありました。
男子が跳び箱を運んでくると
「マット持って来い」と先生がいうので
男子はマットを持ってきました。ですが何故か先生は怒って
「マット持って来い!」といいます。
そこで男子たちは何枚もマットを持ってきたのですが、
「お前らーーーー」と先生は怒り心頭です。
なんで怒っているのか見当もつきませんでしたが、次の言葉で理解しました。
「跳び箱をまっと持って来いっていうとるやろが」
「まっと」は「もっと」という事だったようです。
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