第23話 文章で小銭を稼ぐ

 カクヨムの皆さんなら雑誌や新聞に投稿経験のある方は多いと思いますが

これは昔私がトラウマになったお話しです。

 

 A新聞の読者欄に高校野球を見ていて思ったことを投稿したら掲載されたことがありました。


 今考えると自分がJKでA新聞だったからだと思います。


 次にÝ新聞の家庭欄に祖母から聞いた生活の知恵みたいなのを出してみたらこれまた掲載されました。これもJKの威力だったと思います、多分。


 しかもÝ新聞からはちょっとした謝礼が贈られ、わずかな金額でしたが文章を書いて報酬が貰えるんだー、とにんまりした瞬間でした。


 ただ、弊害としてはペンネームではなく実名だったので周りにバレたということ。


 A新聞は夏休み中のことなので学校関係では何事もなかったのですが、兄に

「お前は大げさなんじゃぁ」とよく分からない文句を言われて腹が立った事だけは覚えていますw


 Ý新聞は夏休みが終わった後だったからか、クラスの誰も気が付いてなかったのに生物の先生が授業中に褒めてくれて(余計なお世話)バレてしまった。


 素直に凄いと言ってくれる子、嫌味をいう子、アイスおごれという子、もう面倒くさくて二度と出すもんかと嫌になってその後5~6年くらいは忘れていました。


 それが会社勤めを始めると面白いと思う事が次々と起こり、このネタを誰かに話したいという欲求から女性向け週刊誌や雑誌などに小ネタを投稿するようになりました。


 面白いことに次々掲載されるので調子に乗って何冊かに違うネタを出しまくっていたある日のことです。


 私のOL生活の天敵お局様の話、同じシチュエーションがあるとは思えない話がSという週刊誌に掲載された翌々週にJという週刊誌にまるまる同じ話がまるまる同じ文章で掲載されていたのです。


 もちろん私は出していません。知らないペンネームです。盗作だと思ったのですが、当時の私は動揺しまくって、


「絶対に二重投稿だと思われてる、どうしよう」と狼狽え、私は犯罪を犯したような気分になって怯えてしまいました。


 何故なら、投稿マニアというか投稿職人みたいな人は編集さんの間で有名になるらしく名前をチェックされていて二重投稿などがあったらブラックリストに乗り、編集さんが変わるまでは何を出しても載らないという噂を聞いたことがあったからです。                                              

 私が悪い訳でないのに…… (泣)


 それ以降、週刊誌に投稿するのは止めたのですが結婚して苗字が変わったら同姓同名が全国に何人もいるような平凡な名前になったので料理雑誌にちょこっと出してみましたが真面目な話だとまったく掲載されないので止めましたwwww


 どうやらふざけた話ではないと通用しないようです(大笑い)


 そして、今思うと盗作した人と私は名前も住所も違うし、掲載の日付からして私の方が先なのだから身の潔白を証明する手段なんて簡単にあっただろうと冷静に考えれば分かるはずなのにあの頃は若かったんだなって、というか、年齢重ねると度胸がすわってくるなって思うこの頃です(爆)

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