汗水漬く 舞台に並ぶ ゴリマッチョ 

【季語】

 汗水漬あせみづく……汗びっしょりになる様子。そこから転じて、一生懸命な姿を指すこともあります。夏の季語です。


【筋肉解説】

 「汗水漬く」なかなか普段使わない言葉ですが、汗びっしょりの姿または一生懸命何かを頑張っている姿をイメージしていただければと思います。

 そんな、一生懸命頑張って汗を流している誰かが舞台に並んでいる。「並んでいる」わけですから、複数人であることも理解していただけるでしょう。読み手は上五・中七でいろいろと想像と膨らませます。

「激しい動きのある演劇かな?」「漫才で緊張していて汗をかいているのかな?」いいえ、マッチョです。ゴリマッチョ。下五が出てきた時点で、それまで読み手がそれぞれ想像していた「舞台」が、一気にボディビル会場へと収束されるのです。

 ボディビル会場で「汗水漬く」のは、もちろん舞台に立っているゴリマッチョたち。それに加えて、応援しているお客さんたちも汗だく。何なら興奮で熱気を帯びている会場全体が「汗水漬いて」いるのです。

 ボディビル大会なんて、テレビでしか見たことないですけど。


 今回の作品は、

 前々作「秋夕焼 マッチョの影も 細く伸び」

 前作「春の朝 スーツ似合わぬ マッチョかな」

 と合わせて、マッチョ三部作と銘打めいうたせていただきます。たまたまではございません。ちゃんと考えて、マッチョという言葉を三日連続で使わせていただきました。サンキューマッチョ。

 

【娘(姉)の査定】

42点。凡人。「ボディビル大会だなんて分かる訳無いじゃないですか。何よ、マッチョ三部作って」


【娘(妹)の査定】

73点。才能アリ。「ボディビルダーががんばってポーズしているのがわかりました」

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