惑星ティーガーデンb原住生物による日記

――惑星ティーガーデンb原住生物による日記

 私が生まれて八年二か月と十二日。

 神様のおかげで楽しく暮らしていた私たちの元へ、空から別の神様がいらっしゃられた。

 空から来た神様は私たちと同じような姿をしていて、大地の神様を調査し、私たちの言葉を理解したようだった。

 空の神様のうちの一人が透明な筒を腕に押し付けると、私たちは十年で大地に戻ることはなくなった。

 大地の神様への祈りをもっと長く続けることができてとてもうれしい。

 子供も増え、空の神様から機械や狩猟などの技術を教えていただき、私たちの人数は増え始めた。

 大地の神様からのお告げを読むだけだった文字を使い、小説や本も瞬く間に広まった。

 そのような品は、通貨を使って手に入れることができ、管理するための政府が出来上がる。

 今までの生活がいかに怠惰で無為な時間だったかを私たちは知った。

 大地の神様から与えられる以外の食事は刺激的で、食べ過ぎて太ったり、栄養の偏りで病気になるものもあらわれたが、空の神様は、それらに対抗する薬も教えてくださった。

 我々はこれから発展していくだろう。

 大地の神様と空の神様のめぐみに感謝しながら。

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