第41話 プロポーズ
レイジのプロポーズのとこで、何かとドタバタ。
最近休めてないんですけど…
俺は玲奈に真意を確認を、それ難しいよね?
中間管理職ってやつ?報われないよ。俺。
病院にもいかないとならないし、会社休みがち。
有給残ってるからいいけどさ、さきなんて、
何もしてないじゃん!
【涼ちゃん、病院行くよ】
【るいも行くの?】
【行くよ、サポート必要でしょ?】
【じゃ、肩貸して】
【甘えんな!】
何だよ、サポートって言ったじゃん。
どうせ、帰りに美味いもの食べてこうって魂胆だろ!
病院でMRI検査に。これ、負担無いけど音が凄いからね、長いし。
※はい、始めます。緊急の際はお手元のボタン押してください※
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あー、長かった。検査は何とも無い。楽だけど、
ちょっと冗談でるいに甘えてみようかな?
【涼ちゃんお疲れ様!】
【るい、肩貸して】
どうせ甘えんな!でしょ!言ってみただけです。
【はい、いいよ。もたれかかっていいからね】
おいっ!優しすぎ!怪しい…
なんかあるな!
会計終わり病院出ると、
【涼ちゃん、ほら、もたれかかって!】
【冗談だよ、大丈夫!検査なんて何ともないから、それにフザケて言っただけだよ】
【いいから、ほら!】
何だよ、どうした?
病院を出ると、そこに玲奈が。何で?
あー、そういうことか。解った!
るい、こういうとこが可愛いんだよね。
【涼ちゃん、そんな大変だったの?MRIでしょ?楽な検査だけど】
【それは関係ないけどね、目眩とかがね】
誤魔化した。今は何も症状ない。恥ずかしいのでそういうことにしておいて…くださいな。
るい、玲奈を呼んだのか。レイジのことだね。
玲奈、何見てるの?
【涼、るいと何かあった?】
【何も…何で?】
【るい、女っぽくなった。何か色っぽくというか】
るい、笑顔で、
【そう?変わらないと思うけどね】
【まあ、いいか!そうなってるのは、いい関係ってことだね。私もレイジとそうなってるし】
俺は、
【玲奈、レイジといい関係でよかったね】
【あいつ、意外と優しい。それに頼りになる】
頼りになる?レイジ?ほんとか?るいはすかさず、
【レイジ、頼りになるの?】
【なるよ、道とかよく知ってるし、何でもパッと調べられる。あとさ…いいや、これは】
何だよ、気になるな。俺は気になって、
【玲奈、教えて。言いかけてやめると余計に…】
【るいと涼知らないかもね、レイジ、もし私に何かあったらすぐ駆けつけるってさ。この間も階段から転びそうになったとき、かばってくれて…】
やるじゃん、あいつ!
るいは、ニヤニヤして、
【へぇー、レイジってそんな感じだったんだ。意外だね】
【そういえばさ、るいのことも本気だったみたいだよ。前に深く掘り下げて聞いたけどさ。あまりにも本気だったことが伝わってきてヤキモチ焼いたよ】
玲奈、ヤキモチ焼くほどレイジのこと好きなんだね。ほんとに俺から何も確認しなくて良さそうだ。
玲奈は、
【るいのいる前でさ、言いづらいけど、涼と違うんだよね。つくづく涼って話しやすいっていうか、兄貴っていうか、弟っていうか、ね。そう考えるとね、るい、涼を離さないであげて。その様子見るも心配ない感じだけどね】
話しやすいのか。俺は。思い出すよ、玲奈との生活。しかもそんな風に思っていたのか。
俺は、それに気づいてなかった。
玲奈も不満あったわけでは無いんだね。
たくさん話してきて、日々楽しかったのかな。
それもありだったかも。結婚生活って、
そういうことこそ幸せなのかも。
【涼、るいとずっと仲良くね。るいは涼、頼ってるのがよく解る。レイジは…私を頼ってるのがよく解る。本当に幸せになってね。私では叶えられなかったこと、るいは出来るからね】
玲奈…ありがとう。
るいが、
【ほら、涼ちゃん、行け!】
何だよ、るい、押すなよ!あっ、危ない!
転びそうになった俺を玲奈が支えてくれて、
俺が支えられてどうすんだよ。
【あっ。そうだ。領収書もらい忘れた。行ってこよーっと】
何だよ、突き飛ばしておいて。
玲奈は、少しは微笑んで…
【るい、気を使ってくれて。涼のこと信頼してるから出来るんだね、こういうこと】
【玲奈、ちょっとさ、支えられていながら、話すって照れくさい】
【これ、もう出来ないよ。堪能しておいて。
涼、ほんとありがとう!幸せになるね。レイジと】
【じゃ、これ、想い出にね】
玲奈を思いっきりハグ!
玲奈もしっかりと手を回してきた。
【涼、あなたと出会えて良かった!ずっとこれからも支えてね。これ言うのおかしいけどさ。私も何かあったら力になる】
【レイジ、思ったより信頼できそうだから、きっと幸せになれるよ、玲奈は】
【涼、これ返すね。はい】
指輪!昔俺が買った安物。まだ持ってたの?
【レイジと一緒になったらさすがにね、悪いでしょ!そう思って】
【真面目だな、玲奈!解った。受け取っておく。ドラマのように海に捨てないよ】
【環境破壊だから、駄目!】
そりゃそうだ。るいが戻ってきた。
【お待たせー、領収書凄い待たされてたよ。まったくほんとにトロいんだから】
ほんとに、るい、気を使ってくれて…
玲奈とゆっくり話せたよ。優しいな、るい。
でも、コーヒーの香りが…時間を調整してたね。
【るい、ありがとう。じゃ私行くね。涼、検査結果解ったら教えて。ハグ嬉しかったよ】
玲奈は帰っていった。
【るいー、気を使えるようになったなー!】
【何、ハグって?】
【…何だったかな?何か勘違いしてるんじゃない?】
あぶねー!
これで、とりあえずは玲奈の気持も解ったし、病院も住んだし、気持ちも楽になった。
さて、帰りにランチでも行くか。
………………………数日後………………………
ついに、プロポーズ!レイジ、ミスるなよ。
レイジ、お前、異常に緊張してないか?
【涼さん。ヤバいっす!お腹痛いっす!】
落ち着け。レイジ。本番に弱いやつだな!
さきが、
【レイジ!大丈夫だから!ほら酒でも飲むか?!ゲフ!ほれ、飲んで、ウェップ!】
るいも、ユキも、
【さき、台無しになる!出てくるなよ】
暑い。耐えられん!この暑さ!
真夏のプロポーズ、海、設定ミス!
これ最短で行かないと倒れるぞ!
【レイジ?あれ、どこ?】
ほら、早く行け!レイジ!玲奈来てるぞ。
【行ってくるっす!】
あいつ、っす直ってない!るいは、
【うわー。玲奈、素敵だね!水着よく似合う!】
ユキも、
【自信あるだよねー、そういえば涼さん、あの水着の…ね、溺れて助けられたんだよね、そりゃ、恋するね!】
【ユキ、しつこい!もういいから、ほら見てて、玲奈にバレないように!】
レイジ、大丈夫かな?おっ、玲奈に。
返事は?返事は?どうなったのー!
玲奈は、
【ありがとう、よろしくお願いね!レイジ】
よし、もう大丈夫だ!行けー、突撃ー!
【玲奈、おめでとう!】、【玲奈、素敵!】、【お母さんおめでとう!】🎉🎉🎉
玲奈、あたふたびっくり!
【えっ、みんな知ってたの、恥ずかしい!】
るいが、
【何が恥ずかしいだよ、何だよその水着!攻めまくってるじゃん。レイジのためかなー、このこのー!】
ユキも、
【お母さん、良かったね。水着これにして良かったね!悩んでいたもんね。レイジの好みとかさ】
【ユキ、余計なこと言わないで!それに、お母さんやめて!お母さんだけど、歳ほとんど同じだからね!】
俺も、
【玲奈ー、俺と海行ってるときさー、こんな水着着なかったよな!目のやり場に困るよ】
玲奈は、るいを指さして、
【涼、るいの蹴りが来るよ】
あっぶねー、!おっと、るいは、大丈夫!
こういうときは大丈夫だね。だね?るい、るいちゃん?どうしたのかなー?怖いよ~!
るい、怒ってるよー、ギャー!怖いー!
【涼ちゃーん、ちょっと、これはねー、ヤバいよねー、さっそく浮気ですかー?】
るい、落ち着け!玲奈の水着が素敵すぎて。
【涼ちゃん、何考えてんだ、お前はー!】
るい上段蹴り!よし、ガード!!読めたぞ!
【見破られた!私の蹴りが、何故?】
そうそう喰らいません!ガードしてこの威力!
まともに食らったらそくMRI検査だな。
※おーい、こっちに女が酔っ払って倒れてるぞ※
おおかた予想つくよ。ほっておこう。
さきっていうね、酒乱の女だろ。
一応、病院に連れていくか!この後お前のホテルへ行くはずだったよな!ほんと、ダメなやつ!
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