第40話 争奪戦

忘れたこと、思い出して…えーと、んーと。

追い出された二人は、とりあえずさきのホテルへ戻るか?


ユキは扉開けて、


【少しは反省したかな?そういうのは自分の家で。

それと、遅いから二人共、泊まっていけば?それもとさきのホテルのスイート戻る?】


ユキの提案だが、戻るか、ホテルへ。


【戻るよ、俺とるいは。泊まるの悪いからさ。あのさ、もし良かったらユキもスイート行く?】


【スイート!行っていいの?私も、るいは?】


【いいよ、その方が話し早いから?】


話って何だっけ?ユキに関係すること?


【涼ちゃん、ユキに話して無いよね?】


【何だっけ?忘れちゃったよ】


【レイジと玲奈のこと!】


思い出した!それだ。ユキに関係大有りだ。


【お母さんのこと?レイジさんと付き合ってるけど、他にも何かあるの?】


【うん、悪いけどユキも一緒に来てくれる?】


【解った。着替えてからね】


遅くなったけど、空いてるからさきのホテルへ。


【さき、ごめん。るいと合流出来た】


【涼さん、私の連絡無視したでしょ!】


あっ、そうだったね。


【ごめん、パニクってた。スイート空いてる?】


【あっ、急な対応で入れちゃったよ。それにさっき帰るっていったじゃん】


あちゃー、ユキも連れてきちゃった。

連絡しなかった俺が悪いけどね。あーあ、

無駄に来てしまった。


【ツインでいい?狭くなるけど、三人ならなんとかなるでしょ?】


とりあえずさきの用意してくれた部屋に。

そうだね、思ったより広い!


さぁ、忘れずにユキに話そう。


【ユキ、実はさ…カクカクシカジカで…】


レイジのサプライズプロポーズのことを伝えた。


ユキは大喜び!うまくいくと革新してるようだ。


ユキは、


【海でって、ここの海でしょ?涼さん溺れて玲奈に助けられて…お母さんから何度も聞いた】


あのさ!もう忘れてよ。俺はフテ寝する。

馬鹿にすればいいんだ。どうせ、俺なんか…

もう、疲れた。寝る!おやすみ!💤


るいは、


【このフテ寝の一人で、やり直し人生でね、ほんとに溺れたんだよ。主演男優賞ものの演技かと。玲奈とやり直すために】


ユキも、


【結局、涼さん、美脚好きなんだよね。レイジさんと同じ】


【ユキ、何でレイジさんって呼ぶの?レイジでいいんじゃない?】


【お母さんの彼氏だからね。私とお母さん全然年齢差ないけどね。また能力使っちゃったら私のほうが年上になっちゃうかもね】


【あのね、ユキ、玲奈ってほんとにレイジと結婚、臨んでいるの?何か吹っ切ろうとしてない?】


【レイジさんと本気で付き合ってるけどね。最近、涼さんの話しないもん。るい、玲奈って、いうのよりはお母さんってほうがいいやすいから、そうよぶね。でね、ほんと涼さんのこと言わなくなったよ。本気なんだと思う。なんかレイジさんと会う前のお母さん、女っぽいし。凄く】


【それなら、いいんだけどね。それもそうか!外見だけなら涼ちゃんよりレイジのほうが上だね。外見だけならね。その他は全て涼ちゃんのほうが上】


【るいはさ、レイジさんと告白されたんだよね?】


【だって、涼ちゃんと結婚してるもん。あいつ、知らないだけ】


【もし、涼ちゃんとつき合ってなかったら?】


【断るよ。脚ばかり見てるし、明らかに脚フェチ】


【あー、それでね。納得!ここ最近、お母さんの服装がね、変わったの。この前はショートパンツだよ】


【たぶん、ユキや私では勝ち目ないよ。美脚度は、遥かに玲奈の勝ち】


【涼さん。脚フェチだったのかな?】


【涼ちゃん、外見で判断しないよ。誰にでも優しく、ちょっとそこがねー、問題なんだけどさ】


【解るよ、るい。優しいんだよ、涼さん。それで女の人は気を許すの。ある意味残酷…】


【さっき、ユキ、それ涼ちゃんに言ってたね】


【私も勘違いさせられたからね】


【さっき、ユキ、涼ちゃんに迫ったでしょ!あれ本気だったよね?】


【バレた?本気!だって、今だって涼さんのこと好きだもん】


【ユキ…そんなこと言われても…涼ちゃんは私と結婚してるしさ】


【好きでいるのは自由でしょ?別に思ってるだけだからさ。それともるい、自信ない?】


【そんなこと無いけど、思われるのも嫌だから…】


【じゃ、忘れた…って無理!それに過去に付き合ってたわけだし、恋人だったわけだし、やっぱなんか惹かれるんだよねー、涼さんって。何でだろ?】


【ユキ、ごめんね。辛いよね】


【大丈夫!いい男見つけるから。レイジさんに紹介してもらう予定だから】


【なんで、こいつ、こんなにいい女寄ってくるんだろ?別に格好よくないし、優しいだけ。優しくなかったら何もないよね!】


【解る、解る!男としてのワイルド感や謎めいた雰囲気何もないもんね】


【涼ちゃん。いびきかいてる。ビール残ってるの、口に入れてみようか?】


【るい、悪いなー。でも、面白そう!】


【じゃあさ、るい。私にやらせてみせて。いいこと考えてた。任せて!】


【ユキ、どうやるの?えっ!何?ちょっと、ストップ!何考えてるの?ユキ、駄目駄目!ちょっとー!】


うるさいな、何だよ。うわっ、ゴボ!ゲボ!

く、苦じい…ブファ!何だ何だ!

ここは、何処だ!何で溺れた!


【ユキ、テメー、確信犯!コノヤロー!】


【いいじゃん、これくらい。るい、ちっさいね!】


【そういう問題じゃないんだよ、バカユキ!】


二人共、何揉めてんだよ!何で俺ビールまみれなんだよ!何が起きてこーなっんだよ。


俺、ビールくせー!


【ユキ、これでどうだ!】


おおっ、出た。るい上段蹴り。


【何度も同じ技食らうかよ!】


ユキ、鮮やかなダッキング!


すかさず、ユキのタックル!


るい、素早くガードポジション!


ガチャ!


【うるせー!何やってんだ、お前ら!何だよこのビール?。クリーニング代請求すっからな!】


激怒り、さき登場!


玲奈にサプライズプロポーズの話で何でこうなる?







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