第38話 喧嘩?

るい、さき、レイジと俺で考えた。

レイジの玲奈にするプロポーズ、それとサプライズの方法を考えた。なんかさ、玲奈の結婚式を考えて、その相手はレイジって不思議だ。


でも、さきの言う通りに、玲奈には玲奈の幸せがある。本当にレイジのこと愛してるならいいけど。


それは俺の思い上がりだね。るいと本気で恋に落ちて、それを認めてくれて玲奈は引いた。


このサプライズ、もちろん秘密裏に、難しいな!

さきは酒癖半端なく悪い、レイジは…軽い。

るいは…怒らせなければ大丈夫かな。


ユキにはどうしよう。みんなに相談したが、

俺から後日伝えることに…大丈夫かな?俺で。

結局、遅くなり、毎度お世話になるホテルに、

さき、何でもここの経営を管理する会社に転職、

だから、入ってすぐリーダーシップ取ってるんだ。

そりゃ、その他の社員も働きづらいね。


【スイート空き一つなの!なんで今日はそんなに】


【申し訳ございません。突然でしたので…】


【なにそれ!急にって、私達が悪いみたいな言い方じゃないの。いつも空きを作っておいてって言ってるでしょ!】


【そうですが、そのため空きを作ってあり…

それに何部屋も空きをと言われましても…】


【何!その理由!あなたの上司だれ!?】


おいおい、いくら何でも、さき無茶言い過ぎ…


【さき、俺達帰るからさ】


【打ち合わせ終わってないでしょ!】


違うだろ!さき、酒飲む気だろ。


【さきさん、いいっすよ。俺も帰るんで】


【じゃあさ、みんなで…広いからね】


おいおい…るい、何言い出すんだ!

男二人もいるぞ。


さきは、勝手に、


【そうしよう。じゃ、レストラン予約しておいて】


【はい、かしこまりました。本日のコースは…】


【スペシャルで、あと、ワイン白で】


やっぱ飲むんじゃん!明日休みだからいいけどさ。


これで、プロポーズ失敗したら大変だぞ。


さきは、


【涼さん、玲奈にレイジとのこと、さぐり入れといて。ユキのついでに】


ついでって、そっちがメインだと思うが…


とりあえずこの海にレイジが誘い、

海でプロポーズ!そこで玲奈が🆗なら、

このホテルのプールバーでお祝い!


ウェディングドレスのサイズはユキに確認して、

ユキとほぼ同じ体型だから、やや玲奈のほうが、

少し足が細いってってとこか。何とかなるだろ!


これ、失敗したら大変だぞ、レイジ!


【ほんとみなさんに感謝してます。ありがとうございます。俺絶対成功させてみせます!】


あれっ、レイジ?っすは!


【結婚に向けて言葉を気をつけて、練習してるっす!あっ、練習してるんです】


なるほどね。本気だな、レイジ。


るいは、


【レイジ、そう言えば格好良くなったね】


るいが、レイジの肩をポンと、


【そうですか?感激っす!】


さきが、


【そろそろオープンだよ、行くぞ!】


飲む気だね。さき。こいつ、飲んで絡んで🤮…

これが面倒なんだよな。


【涼さんは、るいさんと結婚式の予定はないんすか?するときは是非俺も呼んでくださいよ!】


【俺の体調良くなったね】


【影響残ってるんすか?】


【大丈夫、それは置いといて、っす直せ!】


【あっ、そうっすね】


直って、なーい!


レストランへ。この前来た場所と違う。

新たにオープンか。凄いな、ここ。

さき、投資し過ぎじゃないか?


【涼ちゃん、ちょっといい?】


【何?】


【話し出すタイミング逃して…】


【ここでいいけど、何かな?】


【向こうへ、お願い!】


俺達はレストランから離れてバルコニーへ。

ここにペンダント置く予定だったね。


【涼ちゃんと約束したこのペンダント、ずっと昔のことにように感じるね】


【るい、それ言いにここに連れてきたの?】


【涼ちゃんの体調。記憶のことも。さっきは冗談だったみたいだけど、ダークホールを封じたあと時は間違いなく異常起きたよね?それでね、MRIの検査

を受けてみない?】


【それは受けたよね?】


【セカンドオピニオン。有名な先生知ってるから】


【有名な先生?何で知る機会あったの?】


【…それは、別にいいから。とにかく大事だから受けてみて!】


るい、なんか隠してない?逃さないほうがいいな。


【るい、本当のこと話して。俺をここに呼んだ理由も含めて】


【だからそれは、検査を】


さきが、


【おーい、アペタイザーきてるよ。なにしてんの?いちゃいちゃは後でして!】


【るい、本当に検査のことだったんだな】


【そう。受けてよ。心配だから】


【解ったよ。じゃ先生に言っといて】


俺達は戻り、満腹に。コースってのは時間かかるから途中でお腹いっぱいになるね。苦しい…

もう、入らない…


レイジはよく食うな。


【涼さん、あんま食べないっすね】


【食ってるけどね、若くないかな、もう】


確かにここ数年食えなくなってきた。


さきは、


【スイート戻ったら、オエッ、ゲブ、ゲフッ!飲み直すよ。ウップ!】


るいが、


【やめろって、さき。飲み過ぎなんだよ】


レイジも


【開放する役目なら俺、帰るっす!】


ほら、レイジも帰っちゃったよ。

さき、見放されたよ、この酒乱!

いいかげん反省しろよな。ほんとにもう。


【るい達、ウェップ…せっかくスイート取ったから泊まっていって。私はここで急な仕事入ったから、ここで、ゲブ、オエッ…】


そんなんで仕事ならないよ?さき。

フラフラのさきはもう行ってしまった。


【るい、スイート行こうか】


【うん、せっかくだからね】


二人でスイートに。さき、ここだけは感謝!


【すっごいね。ここ!前に来た時とは別だね】


るい、大喜び!!ベッドに飛び込む!

そんな姿を見ると俺も嬉しいよ。


【玲奈とレイジ結婚かー、意外な組み合わせ】


【玲奈、面倒みいいからね】


【涼ちゃんも面倒見られたの?最初のループ、といっていいか最初の人生のときに】


【そうだね、洗濯物のたたみ方とか、寝過ぎて起こされたとき、そうそう、最初のときだよ、溺れて助けられたもんね。そっからして、面倒見られたよ、それでね、んっ?どうした、るい?】


【知ってるね、玲奈のこと…ほんとよく…】


【るい、最初のループで結婚していたから】


【なんか、やだな。解ってるはずだけど】


【ごめん、話しすぎた。もう言わないでおく】


【聞いたの私なのにね、なんかイライラする。それに何度言っても検査に及び腰だしさ】


【だから、行くって。セカンドオピニオン!】


なんか、やな雰囲気。何でこうなった?


【涼ちゃん、責任持ってよ。自分の体のこと】


【解ってるよ、うるさいな!もう】


【何、その態度!そういうとこ、ムカつくんだよ!】


【何突っかかって来るんだよ、るい!自分の言ってること全部正しいって思ってることあるよな!それいい迷惑だからな!】


【あっそ、じゃ勝手にすれば!あーあ、心配した時間返してほしいな、こんなことで…バカバカしい!】


おいおいおい、るい、俺が何したんだよ。

こんな喧嘩今まで無かったよね?

ほんと、何考えてるの?今日おかしい!


【るい、落ち着いて話そうか】


【もう、話すことない!一緒に居たくない!ちょっと出てくる!】


【出てくるって、ここのスイートは?】


そういう俺を無視して、るいは外へ、

腕を掴んで、止めると、


【離してよ、一人にして!】


泣くことないじゃん、何で急におかしいよ。

るい、説明も何もないと解らないよ、もう。


るいは振り切って、飛び出した。

追いかけたが、早すぎる。


仕方ない…帰るか。

さきに事情話して。


フロントでさきを呼んで、


【さき、ちょっとるいと喧嘩してさ】


さきが、


【何、痴話喧嘩?🐕もくわないってやつ?】


【まぁ、とりあえず帰るね。スイートごめん】


【いいよ、気にしないで。私からもるいに連絡するから】


【悪いね、ユキにサプライズのことは話しておく】


【るいと喧嘩してる時にごめんね、お願い】


そういって、外に。


なんか波の音が寂しい…

こんなの嫌だな。るいのあの様子今までに無い。


何なんだろう?気になる。すごく気になる。


このままで家に帰りたくない。遅いけど、

ユキに連絡してみるか。話もあるから。

スマホでユキに連絡…出るかな?


【もしもし、涼さん、こんな時間にどうしたの?】


【ユキ、ごめん。話があって、会える?】


【荷物散らかってるけど、いい?】


【外でいいよ。無理かな?】


【お風呂入っちゃったよ、洗濯しちゃったし、こっちで話し駄目かな?】


【だって、ユキ一人だよな?しかも部屋にって…】


暫く沈黙が続いて…


【涼さん、私のこと襲う?】


【そんなこと…ないよ!ないない!】


疑われてるの?それでなかったとしてもね。

まずいよね。


【涼さん、そんなはっきり否定されても…それも、なんか嫌だなー】


何だよ、るいといい、ユキといい、女性の気持ち、よく、解らん!何年たっても解らん。ユキは、


【ウソウソ、信用してるの解ってる。じゃ来て!】


部屋に…どうしてもそうなるね。こんな時間だし、

一人で車で帰っていいのか?


さきに、連絡して


【るい、連絡とれた?】


【繋がらない、スマホ電源切ってるね。まぁ、るい強いから心配ないよ】


【解った、俺からも連絡するよ】


【しないほうが…るいの性格だと。暫くほっとくのがいいかも。涼さん、寂しいなら、私が、あ】


通話を切った!さきの次の言葉解ってる。

そんな冗談聞く余裕はない。

もう一度海見に行ってみよう。


いない…この辺で行きそうなとこ無いと思うけど。


仕方ない、電車もあるし、帰ったかもな。


だとしたら、俺が帰って会うのも駄目か。


任せるぞ、さき、頼んだ!
















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る