第3話 るいの本心

急な大雨、暫く待機していたけど、運動会、午後は中止となった。


何で雨なんだよ。楽しみにしてたのにー、それに待機していたからビショビショだよ。


みんなで、仕方なく帰った。


【るいちゃん、先にシャワーどうぞ】


【るいちゃんと入るー】


【ユキは後で】


【あっ、いいよ、ユキちゃんも】


【ごめんね、るいちゃん。お願い】


るいとユキはシャワーに。玲奈と俺は着替えた。

いきなりの雨だもんなー、まいったよ。


【もう、床ビショビショになっちゃう】


早くシャワー浴びないとな。


とりあえず、着替えてと。るい、シャワー遅いな。


玲奈が見に行くと、ユキがシャワーでお湯貯めて、

るいと遊ぼうとしてるらしい。るいは全然問題無いと言ってるみたいだ。


【るいちゃんの悪いことしちゃったなー】


【るいも母親気分で楽しいんじゃないの?】


【それなら良いんだけどね、有り難いけど】


玲奈と俺はとりあえずコーヒーを飲みながら、

るい達が出てくるのを待つことに。

玲奈が真剣な表情で、


【涼、真剣な話し、ちょっと聞いて。答え次第では後でるいちゃんにも聞くから】


おい、何だよ。玲奈、怒ってる?


【あのね、本当にるいちゃん、妹?、どうしてもそうは見えない。さっきのるいちゃんの目、恋人を見る目だった。何か隠してる?】


おい!、るい、呑気に風呂入ってる場合じゃないぞ。どう凌ぐか、困った…


【兄妹だよ、何かおかしい?何でそう思うの?】


玲奈はじーと俺を見て、思わず俺は目をそらす。


【ほら、やっぱ何か隠してる!どの道、入籍するときに解るからいいんだけどね、血が繋がってないとか?そんな訳ないね、思い過ごしかな?】


しまったーーーーー!ピーンチ!そうだ、バレる!

迂闊だった。ウソはやはりいつかバレる。

どうしよう、どうしよう、右往左往ってこのことだ。るい、どうしよう。


【まぁ、いいや。とりあえず後で話すとして、夕飯のお肉買ってくるね、すき焼きだよ、今夜、楽しみにね。るいちゃんも喜ぶかな?】


玲奈は買い物に行った。すぐにるいに相談しないと、これは大問題!


【るい、ヤバい!どうしよう!】


パニクってる、情けない俺。るい、早く出てきてー


お風呂から、ユキと出てきた。るいはじっと見て、


【玲奈買い物?それなら少し話せるね、ユキの前だからお互い名前を呼ぶのはやめて】


【解った…】


【で、何があったの?おかしいよね、その態度】


玲奈に俺とるいの関係疑われてこと、入籍するときにバレることを玲奈に言われて気がついたことを

るいに話した。


【それで、どうする?本当のこと話す?ユキの生まれ変わりのことも、玲奈信じてくれくかな?】


【なぁ、本当にユキは生まれ変わり?名前やタイミングが偶然ってことない?】


るいは真剣な表情で、


【生まれ変わり、私には解る。記憶がないことも、何度もユキに話しかけて確信した。間違いない、生まれ変わり】


そうだった。るいは特殊な能力を持ってる。


【ユキは生まれ変わりとして、本当に記憶がないんだな?】


俺はユキに話しかけてちょっと、確認しよう。

あれっ寝てる。運動会疲れたんだな。俺の足を枕にして。ほんと、可愛いな、ユキ。


【涼ちゃん、ユキ懐いてるね、凄く、この先子供として育てていける?親として】


【名前で呼ばないって。さっき】


【ユキ、寝てるからいい、答えて、どっちなの?】


解らないよ、ユキとの思い出もあるし、普通に俺の子供として可愛いし、自信あるかって言うと、言い切れないかも。


【涼ちゃん、ユキは記憶ないの。ユキのこと本当の子供として愛してあげて】


るい…そうだよな。


【ありがとうな、るい、お前には何度救わたか…】


るいが俺のそばにいてくれて、それでここまで…

俺にとっては大切な大切な女性だ。


頭を撫でようと、その時、


【軽い気持ちで触らないで!】


るい?怒ってる?


【何度も何度も言い聞かせて、妹になろうと…、涼ちゃんの幸せを最優先に…気持ちを抑えてきた】


るい、様子が…なんだ?


【解る?何年もこんな気持ちでいたの、涼ちゃん…もう嫌だ。こんなの、無理だよ】


【落ち着け、るい】


【だから、触らないで!ただの妹でしょ、ほっといてよ、もう!】


【ユキが起きちゃう、とりあえず落ち着いて】


るいは泣いている。俺、凄く辛いな。この涙、

もう見たくない。


【るい、泣かないで…】


俺はそっと、るいの涙を拭き取った。


【うわーん、涼ちゃんー!】


るいが抱きついてきた、辛そうな涙。俺まで泣けてくる。


【二人、何してんの?】


うわっ、玲奈!いつ帰って?顔が青ざめた😨

どうする、どうする?


るいは下を向いて顔をあげない。

俺が何とかするしかない。






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