第3話

「ねぇ」

「うん」

「強盗しない」

「なっ、バカなことを」

宗像は驚いて持っていたコーヒーカップを

落としそうになった。

「ちょろいもんだと思うけどなあ」

「バカ、捕まったら実刑何年喰らうと思ってんだ。

割りにあわねぇよ」

「絶対に成功する方法があるのよ」

「何だ」

「犯人をわたしたち以外にしたてあげるの」

「そんなうまくいくはずが」

「わたしには絶対に逆らえない女がいるのよ」

美並がニヤリと笑った。


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