第7話 弟子入り希望
「
「
「だって忍術を学ぶ身としておとうと弟子の俺に取って兄弟子の
「だったら稽古の時だけそう呼べばいいじゃん。学校で
「そんな
「
私は〝やれやれ〟と首を横に振った。
「私はね、学校の友達に忍術の稽古をしていることは知られたくないの」
「
「ええい、話の腰を折るな!えーと、あなたのなりたい忍者に一番必要な事は?」
「忍び耐える事!」
「では忍ぶとは?」
「人目を避けて我慢する。」
「
「えっ、人目を避けて我慢する…」
私は
「そう、ひ・と・め・を・さ・け・て・我慢する。忍術の稽古してることがばれたらどうするの?それが人目を避けてると言える?」
そこでやっと
「さすが
私は大きな
「あの…私は花音さんを何と呼べばいいのですか?」
加藤君がタイミングを待っていたかのように私に問いかけてきた。
「普通に読んでくれればいいわよ。服部でも
「分かりました。では自然に服部さんと呼ばせてもらいます。僕の事は下の名前、
「分かったわ。でもまだ転校してきたばっかりの男子に呼び捨てはないわ。まずは加藤君と呼ばせてもらうわね。」
そこで
「なんか『さん』とか『くん』とか他人行儀やないですか?」
私は目にも止まらぬ速さで
家の前まで来ると振り向いて後からついてきている加藤君に確認した。
「加藤君、私について家まで来たのは
加藤君は自分に問うように少し間をおいてから大きく一つ頷いた。
「じゃ
佐助は
私は二人が道場の裏に消えるのを見届けると家に入った。私の『ただいまー』の声に、母が『お帰り』と声を返してくる。私はまずは居間に入って母に報告した。
「
「分かったわ。本当の忍術を学びたい。またその資質がありそうな子が現れたのね。」
「資質があるかどうかは
「その子の名前は?」
「
「加藤段蔵の子孫?忍者の間ではその名を知らぬ者がない忍者の
「ごめんなさい、
私は〝ごめん〟と手を合わせると二階の自室に向かった。
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