第2話 我が家の秘密
「行ってきまーす!」
玄関で背中越しにそう声を上げると私はローファーのつま先を床に〝トントン〟して
我が家には人に言えない秘密がある。私の家族は
と言っても『
最初に
そして
「おはよう、
考え事に
「おはよう、
「あら、今日が元気がない日?
そう言って
「で、また例の…忍者になるかならないかの話?」
「そう、また忍者がらみの話…
「なるほどね~。で、
「止めるわけないよ。私はね、陸上とソフトの二刀流を目指すんだから。」
「忍者も合わせて三刀流?」
「いやいや忍者は無い!」
私は顔の前で右手を激しく左右に振って
「もうふざけないでよ
「私は少し期待してるんだけど。私の親友、実は忍者なんです…って。」
そう言うと笑いながら美波が走り出した。
「こら、待て
そう言って
「気のせいか…な。」
「どうしたの
「ううん、何でもない。」
そう言って歩きだした私は気付かなかったが、擁壁の上に人の影が現れ、歩き去る私達を見眺めていた。
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