第8話 町の西と装備

現在私は町の西へと移動している。

今は移動しながらアーティファクトの確認をしている。東に行く前に全部確認したと思ってたんだけどなぁ...


新しいアーティファクトについてももう一度確認する為に【アーティファクト】の欄を確認する。


▷〖謎のカード〗

「【アーティファクト】。カードには「0」

という数字が書かれている。

▶【スキル】:####

▶ステータス補正:+10%」


▷〖初心のイヤリング〗

「【アーティファクト】。初心者用の装備。

DEXに少量の補正が掛かる。

▶DEX補正:+5%」


カードがさっき手に入れた物で、イヤリングが初期からある【アーティファクト】だ。【アーティファクト】の説明には、


▷【アーティファクト】

「特別な力を持つアイテム。一般的な物は大した力を持たないが、希少な物になるとその1つしか存在せず、ステータスやスキルに影響を及ぼす物もある。持ち主が決まると他のプレイヤーの手に渡る事はない。」◁


こうあった。これから察するにこのカードは相当貴重な可能性がある。なぜなら効果が分からないとは言えスキルがあるからね。アーティファクトの確認をしている内に西へ着いた。


周りからは金属を叩く音が響く。

店を確認すると鍛冶屋や裁縫屋、そして南にもあった様々なアイテムを売っている店がある。


私は職業的に裁縫屋で装備を整える事になるだろう。取り敢えず近くの裁縫屋に入ることにする。

店に入ると様々なレザークラフトが商品棚に置いてあり、名札が付いていた。

少し見ていると、カウンターの人が話しかけてきた。


「いらっしゃいませ。ここは裁縫屋です。購入をお求めですか?それとも作成をお求めですか?」


そう聞かれたので思わず、


「…あっ、作成でお願いします。」


そう答えてしまった。すると、


「かしこまりました。作成の場合は素材の持ち込み、そして作成料のお支払いで承っています。もし、素材が足りないか余った場合はその分代金が増減します。」

「あっわかりました。」


凄く丁寧に説明してくれた。

本当にNPCなのか疑ってしまう。


「早速、素材をお出し頂けますか?」


そう言われたので私は『フットラビット』からドロップした素材を出した。

『フットラビットの毛皮』×3

『フットラビットの耳』×2

の2種類だ。毛皮はインベントリから出してみると割と大きく、1匹丸々の大きさがある。


「それではお預かりします。

代金の方は完成してからいただきます。

完成まで少なくとも2時間は掛かるのでそれまで時間を潰して置いてください。」

「わかりました。」


そして暇になった私は何をすればいいか。

…町は巡り終わった。そうだ、モンスターを倒しに行こう。そう思い立った私は町の南へ行って門から出るのだった。

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ヘイトが高いせいで敵が多いVRMMO 東雲 南丫 @a1typ3tkm

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