第21話 デートプラン(神宮寺 焔)の場合

「空太、デートの予定を立てるぞ」

 放課後の生徒会室で焔は他の生徒会メンバーもいる中、突如として言った。ざわつく生徒会メンバー達。

「えっ、会長と空太君付き合ってるんですか?」

 聞いたのは書記ちゃん。

「いいや? 付き合っていないが?」

 焔が答える。

「え~? デートの予定立てるなら付き合ってるってことでしょ~?」

 会計ちゃんも言うね。

「いいや。残念ながら私と空太は付き合っていない」

「そうなんですね~。へ~?」

 怪しい目を向けないでくれ書記ちゃん。

「そんなことより空太。どこに行きたい?」

「そ、そうだね~。どこに行こうか~?」

「よかったら私たちも考えましょうか?」

 言い出したのは書記ちゃんだ。

「それいいですね! 考えましょう!」

 会計ちゃんも同意する。

「ふむ。皆で考えるのも悪くないか。いいだろう」

 焔も同意する。

「やっぱりスカイツリーとかですかね! ショッピングもできるし、小さい水族館もあるし!」

「いや。水族館はこの前空太と行ったから、今回は水族館はなしだ」

「そうですか~。残念」

 うなだれる書記ちゃん。

「あっ。じゃあプラネタリウムとかはどうですか? サンシャインにありますよ!」

 提案する会計ちゃん。プラネタリウムか、いいかもしれない。

「ほう。プラネタリウムか。私は行ったことがないからいいかもな」

「ですよね! 私もいいと思います!」

「よし。プラネタリウムは決定だ。後はどこに行こうか?」

「あっ、じゃあバッティングセンターとかどうですか? 池袋にあります!」

 提案する書記ちゃん。

「ふむ。バッティングセンターも行ったことがない。採用」

 焔も同意した。

「じゃあ、行くのはプラネタリウムとバッティングセンターで決まりだな?」

 空太は焔に確認する。

「ああ。時間が余ればまたその時考えよう。皆ありがとう。では今日はこれにて解散」

 焔とのデートプランはプラネタリウムとバッティングセンターに決まった。こちらも時間が余ればその時考えればいい。当日、なにも起きないことを祈る空太なのであった。


♦読者さまへお礼とお願い♦


お読みいただきありがとうございます。もしよろしければ、作者のフォローと感想、★評価をお願い致します。今後の励みになります。よろしくお願いいたします

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る