第18話 デートの誘い(秋葉 凛)編

「ねえねえ空太! 私とデートしようよ!」

 学園祭の事件から1か月後。放課後の教室で凜がデートのお誘いをしてきた。

「え~? お前とデート? 嫌です」

「なんでよ!?」

 凜は俺が座っている机を両手でバン! と叩くと頬を膨らませる。フグみたいだ

な。

「いつも一緒に学校に登校してるだろ? デートを毎日してるようなもんだろ?」

 空太は当然のことを言った。しかし、火に油だったらしい。

「そういうのはデートって言いません! ちゃんとお洒落な服着てデートしたいの!」

「そういうものなのか?」

「そういうものです!」

 仕方がない。凜は一度言い出すと止まらない。ここは素直に従った方が良い。

「分かったよ。デートすればいいんだろデートすれば」

「決まりね! じゃあ一週間後の日曜日にデートしましょ!」

「分かりました」

 こうして、凜とのデートが決まったのであった。


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