第8話三馬鹿の執念
藤岡が職員室に預けてある、部室のカギを取りに行くと、弓道場のカギはなかった。近くの先生に尋ねると、森田がカギを取りに来たと言う。
珍しい事もあるもんだと、弓道場に向かうと、
パンッ!
パンッ!
パンッ!
と、的に命中する音が聴こえてくる。
3人はやった~!
と声を上げる。
黒板の表を見ると、3人は十射皆中であった。
「あっ、キャプテン!俺たちやったよ!皆中だよ!」
と、久保塚が叫ぶ。森田は涙を浮かべ、園山なその背中を擦っていた。
「お前らも、やる時はやるんだな。よし、3人とも団体戦メンバーだ。丸山と、ほかの一年でもう1チーム作る。本番もこの調子でな」
「どこまででも、キャプテンに付いていきます」
と、森田が言うと、
「僕たち」
「私たちは」
『付いています』
と、卒業式風に久保塚と園山が続けて言った。
「で、女子の団体戦は誰がでるの?」
「そうだな、副キャプテンの川原に任せているが、お前らと同様に、高校1年から弓を握ってないから、2年4人と1年5人で決めるしかないからなぁ。ま、経験の為に団体戦入りしなくても、個人戦で出すと思うよ」
園山が安土に向かっていると、女子がやってきた。
取り分け、水間の胸がスポットを当てられているが、他の女子もナイスなスタイルなのだ。
これが、競技の合間に袴の隙間からおっぱいが見えるのが弓道部の醍醐味なのだ。
さて、間も無く地区大会が近付いてきて、型はどうでもよい。
的に中りさえすれば、肯定される試合。
アッと言う間に大会前日になった。
藤岡は、練習はさせず道具の手入れをさせた。
特に弦は何本か作らせた。試合中よく、弦が切れて、試合を中断させる事がある。
試合の前日、よく命中すると本番では中らないのがジンクス。
三馬鹿はオペラグラスを用意していた。他の高校の女子のおっぱいを観察するためだ。
さて、試合当日。どうなる?
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