第2話指導特権

バカ3人が更衣室でエロ本を読み、カギをかけていたので、キャプテンの藤岡と小宮は後輩の女子部員の型を指導していた。

男子部員は次々と的に当たるので、指導しなくても仲間内で姿勢や弓返りの方法を話しあっていた。頼もしい1年生部員達だ。

問題なのは、1年女子と2年女子部員。

女子部員で副キャプテンの川原も去年から弓を握っているので、指導出来ないのだ。

小学6年生から弓を握っているキャプテンの藤岡と小宮は女子部員に矢を指し棒代わりに、タメの姿勢、弓返りなどを指導するが何度教えても出来ないので、後ろから手を添えて、

「ここまで引いて待つ。丹田に力をいれて、左手は弓を握るな!押せっ!はい、放て!」


パンッ!


「やった!当たった!キャプテンありがとうございます」

「握ると弓返りしないんだ。左手は添えるだけだからな」

小宮も女子の両肩に手を添えて、指導していた。

藤岡は次はウワサの水間の指導をした。巨乳で有名だ。

水間の背後から、手を添えて型の指導をしている。水間はいい匂いがした。さっきの1年もそうだが、女子は基本的にいい匂いがする。

その時だ!

「あっ、キャプテンがセクハラしてる~」

と、森田が叫ぶ。

「おいおい、どういう事ですかな?藤岡さんよ!この久保塚を差し置いて、女子指導ですか?」

「お前ら、勃起しながら何言ってんだよ」

小宮がいい放つ。

女子部員は勃起した、森田と久保塚から逃げる様に安土あづちの矢を抜きに行った。

安土とは、的が刺してある土壁の事だ。

「ヴィイイン」

と、園山は遠回しにバイブの動きを演じたが、実物を見たことの無い人間は意味が分からなかった。その、園山も勃起していた。

「おめぇら、勃起しまま弓引けるのかよ!」

「うるせぇ~、キャプテン!お前、水間の身体触っただろ?」

「何だ、森田。それが悪いのか?」

「オレ様の女だぞ!」

「いつから?」

「……つい、さっきから。……いっけね、さっき見たエロ写真のバーバラの乳を思い出すと、オレの息子はパンパンに……らむ」

「いいから、弓引いてみろ!」

藤岡は森田に強制的に弓を引かせた!

「見てな!水間ちゃん」


ヒュン!ドスッ!


矢は的を大きく外した。その瞬間、森田は崩れ落ちた。放った際の弦がチンコを弾いたのだ。

「グノゥッ!チンコが、オレのチンコが!男であることを忘れてしまいそうだ……」

1年が笑うと、睨んでいた。水間は更衣室にいたので、見ていなかった。

「こんなんじゃ練習にならねぇよ!かーえろっ!」

「おいっ、久保塚!どこ行くんだ?」

久保塚は足を止め振り向き、

「今日は帰る」

「ば、ばか野郎。1年が頑張ってんだ!お前も手本見せろよ」

「……」

その日、森田、久保塚、園山は3人とも弓を引いてチンコを弾き戦死した。

否、自爆した。

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