【第八回 その2】 この虹色の世界から〝神〟を盗めるその日まで
後半です。よろしくお願いします!
【七話目】第7話 かくして彼は魔女になった
エールの眼が……! さらっとグロテスクな状況を説明していますが、能力者たちの非常識な感覚を直接的に表しているようで綺麗な文だと感じます。
どんなキャラクターであれ、躊躇なく傷つけるスタイルがとても良いですね。緊張感が常にあって気が抜けない世界観です。
急にラブコメっぽい展開ですね笑
アノールはどう思っているんでしょうか。
アノールの冷静さがすごい! これほどまでに瞬時の考察力が優れているなら、その頭の良さを今まで何かに活かせなかったものか……
レオンとはいずれ再開することになりそうですが、そのとき二人はどんな関係性を持っているのか、先が楽しみですね。
「我々も、教会からの離脱には成功しましたが、すぐに補足されます」の「補足」は“捕捉”の間違いでしょうか。
もしかして早くもレオンと対決のときが……!?
「〝魔女のよすが〟」がどれほどの勢力なのかは伏せられていますが、その頭領でも苦戦するレオンの能力はどんなものなのでしょうか。
エールの「血の涙」の描写。やはり、目をそむけたくなるような様相でも、それを美しく表現するのが上手ですね。
ラブコメ要素ありかと思いきや、“ただし、殺しはありとする!”な展開で、世界観に合わせたドロドロな関係で面白いです。
確実にアノールとレオンの距離が近くなってきていますね。そして二人の“お互いの親の形見を身に付ける”という共通した行動がおしゃれだなと思いました。
物理的な距離だけでなく、心の距離も少しだけ近づき、直りかけているように感じましたが、そう簡単にはいかないんだろうな……
この加速した勢いのまま2章に突入です。
【八話目】第8話 アノール、いざ初仕事
「アスキアはアノールに先の段落のような内容を語った」ですが、「段落」というとものすごく文章感がありますね。教科書を読んでいるような感覚です。あえてメタさを出しているのなら良いのかもしれませんが、もっと自然な言い回しの方が良い気がします。
キャラクターの見た目や性格がテンポよく盛り込まれていてスッと入ってきます。
ヨルノがアノールを好む理由、何か特別な意味がありそうですね。
「柔和な表情」のガルですが、「相当に主張の強いギラリと青い瞳」を持っています。眼力が強そうな彼女から感じる表情の雰囲気は「柔和」で合ってるのかなと疑問に思いました。
年上の人から“敬語使わなくていいよ”って言われたとき困りますよね~。なんかもう今までの経験から“年上の人(先輩とか)と会話するときは敬語”というルールが自分の中で染みついちゃってて……フランクに接してくれるのはありがたいけど、逆に困るというか……
あれ、これそういう話じゃない?
脱線しかけたので戻りましょう。
アノールが選抜に受かりましたね。
何事も人間が創り出したものに過ぎない、そんな闇がひしひしと伝わってきます。
アノール、感情だけでなく好意の対象も転がりまくってますね……いつか痛い目を見そうです。
2章に入って、空気感が若干軽くなった感じがしますね。1章は鬱展開が多めだったので、今回のエピソードでほっと一息つけました。
【九話目】第9話 お礼参り、もしくは取り立て
一行のやり取りがコミカルで和みますね。流血はしていますが……
事務所での「挨拶」の一連のシーンですが、流れるような描写で映像がはっきりと再生されました。
アノールが銃で撃たれたときの「身体に伝わった運動量と想定した痛みが一致しなくて混乱する」は、とても良い表現だなと思いました。
「アスキアの能力、〝
「それなら壊してしまおうと近くの椅子の持ち上げようと~」は、‟椅子を持ち上げようと”の誤字です。
能力名がおしゃれですね。
一般人との圧倒的な力の差がよく表れていて、軽い空気感も相まって‟HUNTER×HUNTER”の幻影旅団のような魅力を感じました。
【十話目】第10話 魔女の後ろに道は無い
ヨルノの能力名が素敵ですね笑
「アノールは腕を組んで首をひねった」からのアノールの考察がわかりやすくて助かります。
取引が上手い人間は恐ろしいですね……
相変わらずスムーズに身体がばらけますね笑
この非常識なバトル展開が好きです。
アスキアさん、大丈夫か……? まさか終わりなのか……?
本当に死んだのかどうかもわからないミステリアスさがあります。
【十一話目】第11話 弁を弄して隙を突け
エピソード名から強敵に苦戦する様子がうかがえます。
アスキアというか能力者? は、首さえ繋がってたら無事なんですかね……
精霊は第4話で「埃のような」と表現されていましたが、はっきりとした形は持たないのでしょうか。であれば、アスキアに集まっている精霊たちは赤い
確かに全員切って確かめるのが手っ取り早いですね笑 イエッタとアインの会話が面白いです。
アノールの屑ムーブ! 一歩間違ったら一番に消されそうですね。
と思いきや、しっかりとした話術の切り口でした。ですが、自分だけしか助からないような話し方ですね。
アノールの一人勝ち……かと思いましたが、窓を閉めた瞬間、一気に盛り上がりました。
密室に近い状態をつくらなければならないという伏線を見事に回収しましたね。それを察して安全に逃げられる状況に持っていったアノール、やっぱり頭がいい……
【十二話目】第12話 これでお揃い!
アノールの能力の片鱗が見えましたね。初見殺しの強そうな能力です。
またも豪快に頭から真っ二つ……
誰かがやられるシーンのほとんどが勢いのある残酷な倒れ方をしていて、爽快なところもあれば、人間のあっけなさや儚さのようなものも感じられて、どこか現実味があります。
アノールを抱き寄せるヨルノ、恐ろしい子……でも割と単純そうなところあるから扱いは楽な方なのかも……?
ガルとピーノの会話、この一件はまだまだ奥が深そうですね。
「王子にゾッコン」な少年……また濃いキャラが登場しましたね。
各々が動き出してそれらがぶつかり合ったとき、この物語はさらに壮大なものになっていくのでしょう。
エピソード名の「お揃い」って、頭がちょん切れたことがお揃いだということなんですね笑 良い切り口ですね。
区切りが良いところなので、レビューはここまでとします。
***
総括です! この作品の魅力は「表現力の多様さ」です。地の文、会話文だけでなく、心理描写、心のセリフが多く使われており、それらが一話の中に多分に織り交ぜられています。
キャラクター一人一人の心の中をどんどん覗くスタイルの構成によって、それぞれの個性が際立ちますし、キャラクター同士の距離感も鮮明に感じることができます。
また、命のやり取りにスピード感があり、油断するとすぐに持っていかれそうになるギリギリの攻防がテンポよく気持ちいいです。
心理描写が占める割合が多めの作品なので、ストーリー自体の流れは緩やかになっていると思います。登場人物のコミュニケーションや内面を観察するのがこの物語の楽しみの一つであり、そこと能力をどうリンクさせていくのかが今後の見どころだと思います。
先はまだまだ長くなりそうで、壮大な世界観がこれからどんどん姿を現していくだろうなと期待できる構成です。
星は2.5です! 視点の切り替えが多いのに読みにくさを感じないのがすごい!
今回は以上になります! ありがとうございました!
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