【第三回 その3】 正義の門

 パート3、ラストです。よろしくお願いします!



【十五話目】☆第15話 ミナの記憶に残るもの


 レイヤは物騒なことをする、または巻き込まれる。ミナはそれを見て泣く。というような展開がずっと続きますね。いつまでも二人には先が見えないということを表しているのでしょうか。



 ミナがルクス教の神殿について触れましたが、レイヤはミナが宗教に関わらないように誘導しようとしていますね。

 第一章でレイヤがミナを連れ戻そうとしていたのは、二つの宗教争いに巻き込まれ危険な目に合わせないようにするためだったんですね。

 やっと回答が得られてすっきり……


 初登場時は印象がかなり悪かったレイヤですが、彼なりの考えもあったということですね。




【十六話目】☆第16話 宗教戦争が始まった理由


 何気ない会話から判明した宗教戦争の原因。レイヤが壊れてしまわないか心配です。


 「炉が金属を飲み込んで強く燃え上がるのに比例して、レイヤの心の中にも熱いものがくすぶり始めた」とありますが、この「くすぶる」とはどう意味で使われているのかがピンときませんでした。

 目に映るものと心の中の状態をリンクさせるのはとても良いと思います。



 レイヤのルクス教に対する考え方もわかってきました。



 「憎しみに特効薬などなく~」。怒りや憎しみって即座に消せるものではない反面、時間の経過によって簡単に薄まっていくんですよね。ものすごくわかります。



 「いつまで経っても変わらない泣き虫にほとほと呆れるが」、呆れないで……

 そこは申し訳なく思ってほしい……

 ミナのことを大切に思っているのか、煩わしいと思っているのか。レイヤのあやふやな心情を描いているのならわからなくもないですがどうなのでしょうか。




【十七話目】☆♡第17話 ミナが兄に黙っていたこと


 レイヤのミナに対する態度が少しきつめですね。心配していたとはいえ、どこか自己中心的なところがあり、ミナがかわいそうになります。



 ミナ視点に切り替わりましたね。エピソード名の記号は二人の視点から構成されていることを表しているようですね。


 ミナがミックたちのもとへ通っていた理由も明らかになり、話が繋がってきましたね。緩い展開の中でも少しずつ盛り上がりを見せてきている気がします。



 ここまでの物語で、“歩み寄る”や“縋る”という表現が多用されており、読者によってはしつこく感じることがあるかもしれません。


 

 「涙が横向きに地面へと伝う」。素晴らしい表現ですね! 短い文でも鮮明な映像が浮かびます。



 ルクス教に救いを求めるミナと、ルクス教を嫌悪し全く信用していないレイヤの対比が面白いと思いました。




 第二章はまだ続きますが、私の中で一区切りついたと思ったので、今回はここまでにさせていただきます。



 ***



 総括です! ここまで読んだ時点では全体的に暗いストーリーではあるのですが、章ごとに登場人物の思想、特に“同じものに対する考え方の違い”が描かれています。それによって引き起こされる会話劇からほっこりするシーンもあれば、共感を呼ぶシーンもありますし、もちろん物騒な日常から目をそむけたくなることもあります。


 章ごとに主人公(といって良いかわかりませんが)に感情移入させる構成になっているため、彼らが出会った際の盛り上がりや、点と点が繋がったときの爽快感が得られるところが良いと思いました。


 また、基本的には初見で読んだときの感想になっているので、一話目から五話目までで感じた読みにくさは、先の展開を知った今なら理解できる部分が増えているかもしれませんが、第一印象で思ったことを書いています。

 そのため、六話目から読みやすさが急激に上がるというのはもったいないと感じました。(個人的には六話目が最も読みやすく、感情移入できました。)


 壮大なストーリーになりそうですが、主人公たちのこれからの動きに注目したい作品です。



 星ですが、先の展開・これまでの物語両方で、まだまだ面白くなりそうだという期待を込めて、2.0です!


 もっと序盤で心を掴んでほしかった!

 


 補足やご意見等は常にコメントで受け付けていますので、どなたでもご気軽にお願いします。



 今回は以上になります! ありがとうございました!




 今回、想定より時間がかかってしまいました……

 大変お待たせしておりますが、途中で投げ出すことはないということだけ、自信を持って言わせてください。


 それでは、良い週末を!

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