第1章 第7話 〜聖剣……獲得しました!?〜
オーディーンを倒した数時間後……
俺は、ある所に向かった。
その場所は……いつも、休暇を貰った時に行く所だ。
「さて、最後の特訓はこれでは無いと……」
俺が向かった場所は……そう。
勇者の剣の証である 聖剣 クラウ・ソラスが眠っている森林だ。
え? その森林で何するかって? クラウ・ソラスを抜くんだよ。
正確に言うと……クラウ・ソラスを抜こうとするトレーニングだ。
ここ、10年は試しているが……
未だに全く微動だにせず……抜く気あるか?
こいつ……と、思われるだろう。
だが、それでも筋トレの一環となっている
俺がいた……。
「んんんー!!」
やはり、抜けない。だけど、いい筋肉の使い方をしている!
「ふんぬぬぬー!!」
クラウ・ソラスを抜けなくてもいい……ただ、筋トレがしたいだけだ。
……しかも、俺が扱える品物ではないしな。
この世界の聖剣の中でエクスカリバーと同等の力を持っているのがこの世界のクラウ・ソラスだ。
いい筋トレ器具にもなるし、しかも……
目立たない場所に置いてあるため、狙われない。
非常に有難い話だ……。
などと、心の中で話していたら……
すぽん!! と、音がした。
ん? すぽん?
『おめでとうございます!
聖剣 クラウ・ソラスは、ルマーノス・アイリスが獲得しました!!』
……あ、GETしてしまった。
「俺の筋トレがぁぁぁぁぁぁあ!!」
━━━━こうして、俺の筋トレが無くなってしまった。サラバ……俺の筋トレ……。
そして、ようこそ……俺の聖剣……。
なぁ……これを、どうやってユクィナ様にご報告すればいいんだ? 分からなくなってきたぞ。
……一体、どうしろって言うんだ。
まぁ、いいか。持ち帰るか……。
そうして、俺の筋トレは幕を閉めるのだった。
「魔王様……ご報告であります。」
「だから、ユクィナ!!
まぁ、いい……何?」
「休暇貰った所……死の神、オーディーンを殺し……聖剣 クラウ・ソラスを獲得しました事をご報告させていただきます。」
「そ、行っていいわ……」
ん? 見逃してくれるのか? まぁ、いいか。
そして、俺は行こうとした。すると……
「ちょっと待って!? 本気なんの!?」
「はい、本気なのですが……。」
「とりあえず、本気なのが分かったわ。
もう、言っていいわよ……
休みなさい……??」
「分かりました……。」
俺は、色々と疲れすぎて……自室で寝てしまった。
一方……ユクィナの方は……?
『嘘でしょ〜!! やっぱり、うちの右腕は最恐すぎる!! 凄すぎるよ〜!! しかも、根源増えてたし!! やばい!! 襲い倒しそう!! もうダメ。あの子じゃないと、やっぱり……物足りないわ!! etc.』
こうして、俺は聖剣 クラウ・ソラスを獲得したのだった。
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