第1章 第6話 〜休みの日なのに……。〜

 俺は、久々に……ユクィナ様の傍も学園も休日だった為、、自分の修行をしていた。


 いつも、修行している場所で……

滝修行だったり、魔法を出せる環境下だったり、色々と最強な場所だ。


 すると、遠くから気配がした。


「どちら様でしょうか? さぞかし、ストーキングしてますね?」


すると、そこに現れたのは……


「ふっ……バレましたか〜。」


 うわぁ〜。こいつかぁ〜。

こいつの名前は……死の神であるオーディーン。

……自信がありすぎるナルシストである。


「はぁ……で? そのオーディーンさんは何の用で?」


 そう言うと……オーディーンは余裕そうに言った。


「君の元お爺さんに殺す様に言われてね〜?

……殺させてもらうよ?」


 そうして、オーディーンは死の魔法を俺に向けてやってきた。


 ……だが、それを無効化した。


「なぬ!? 何故だ!! 何故……死なないんだ!!」


 理由は……簡単だ。

ユクィナ様から貰った根源により無効化されている。


「理由か……特別に教えてやろう。

どうせ、死ぬんだからな?」


 俺は、理由を明かした……すると……オーディーンは顔を真っ青になりながら言った。


「なん……だ、それ……。

勝てるわけが無い……誰も勝てるわけが無いだろうが!!」


「そうだな。唯一勝てない人はいる。

その人が敵にならない""限り""は……

俺は倒せない……な。


それよりも……。」



 俺は、話を変えるように別の話題へと言う。


「お前の……根源、いいなぁ〜。

奪おうかな……??」


「や、やめろ!!

やめて……やめてくれぇ〜!!」


 オーディーンは、逃げようとしていた。

その瞬間……時を止め、俺はある技を言う。


「『時喰蟲』」


 蟲が、オーディーンの時を捕食していた。

その瞬間……時が開始され……。


「ぁあぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!」


 断末魔の鎮魂歌レクイエムが奏られていた。


『確認しました。個体名 オーディーンの根源 『死』を捕食、並びに個体名 ルマーノス・アリスの根源に付属しました。』


「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」


 オーディーンの時を捕食し続けた事、そして根源を奪った事の二つの意味で、オーディーンの体が石化したような灰色になり……クリスタルが割れたように壊れていくのだった。


 ……これで現状、根源は4つ。

「死」と「時空間」と残り2つはまだ公開はしない。

いつか、公開する時が来たら……もしかしたら、ユクィナ様も俺も信用出来る""仲間""と言う者が出来るかもしれないな。


 その日まで、公開しないように気をつけないと……。


 と、俺はそう決心するのであった……。

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