第1章 第3話 〜魔王学園からの試験? 2〜

「うぉぉぉぉぉー!!

貰ったァァァー!!」


 そう言って、ナガードスは攻撃しようとした。

だが、ナガードスの頭が無く、首から血の噴水が出来ていた。


「な、何が起きた!?」

「きゃぁぁー!!」

「…………。」


 と、見るに堪えないぐらいの奇声を出す奴ら……

理解しようとも早すぎて理解できない奴ら、

俺の事を睨む奴ら。


 今、俺はもの凄く注目されている。

はいはい、分かってますって……

それだけじゃ、足りないんだろ?

 違うそうじゃないと言われるかもしれないが、もう少し酷なことをしよう。


 そうして、指を鳴らして時を戻しながら今の出来事を相手にインプットさせる。


「……!!」


 ナガードスはそんなに馬鹿じゃない。

だから、俺に突っ込む所を魔剣で地面を引き摺りながら……退避した。だが、遅い。


 ━━━━━その瞬間……一瞬で、

またナガードスの頭が無く、首から血の噴水が出来ていた。


 そして、インプットさせつつ……時を戻す。


そう。俺の根源魔法は前世を含めないで3つあり……その1つは、「時空間」。


 時と空間を持った全知全能の根源。

生まれながらに持っている為……

まるで、時の全知全能神 クロノスが憑依されたかのような感覚の根源だ。


 残り2つは……ユクィナ様から譲り受けた根源。

それは、後のお楽しみだ。


「ひぃ〜!! もう……俺の負けでいいから……

許してください!! お願いします!!」


『おっと!! ここで、棄権した事により……

勝者、ルマーノス・アイリス!!』


「………………。」


 おや? 歓声がないようですね?


まぁ、そりゃそうでしょう。

あんだけ、やってれば殺しを1000万回……流石に恐怖しますよね。


 とりあえず、観戦でもしてますかね?

次の相手が来るまで……


 そう思っていたの……だが、

次々に棄権していくので……

何故か……優勝してしまった。


 つまらない。もっと、あの学園長腐った脳を持つ奴のプライドをズタズタにしようと思ったのに。まぁ、私が出てきた時点で……ズタズタになってますね。一応、ご満足してもらったですかね〜??


 ……あの方は……。


 一方……ユクィナの方は……?


『いやぁぁぁぁあー!!

ルマーノス……かっこよかったわァァァー!!


大丈夫かな? 他の虫とか付かないかな?


まぁ、着いたとしても殺すだけだからいいけどね?★……etc.』


 一方……ルマーノスの方は……?


「あら? 私がこの不適合者の服で、首席 第1位ですか?」


「あぁ、学園長がそう言っていた。」


 なるほど……??

俺は、どうやら元魔王だって事を知ってて

そうしたのかと思ったんだけど……


 どうやら、裏がありますね。

まぁ、どうせ……簡単な理由でしょうけど


 その理由は……単純に、逆恨みだ。

私の力があまりに、強すぎたのか

あんな、優勝の仕方をすれば……

そりゃ、こうなるでしょう。


 しかも、初の不適合者で首席 第1位……

つまり、これは先輩方からイカサマと言われて学園を過ごさないと行けなくなりそうですね。


 まぁ、ユクィナ様の命令を受けている以上……

頑張らなければ……。意味が無いですからね。


「とりあえず、この先不安ですが……頑張るとしますか。えぇ……今後の為にも……。」


 と、1人……誰も居ないところで呟くのであった。

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