第8話 下校?④

「お見舞いに来てくれたんだ、ありがとう。あ、制服ってことは帰りに寄ってくれたんだね。とりあえずテストお疲れ様。うん、だいぶ楽になったよ」


「うん、風邪薬はちゃんと飲んで、一日中寝てたよ。あはは、そんな大人しく寝てると思わなかった、ってキミ、私を何だと思ってるわけ?だってキミが本気で心配してくれて休ませてくれたんだよ。なら全力で応えないと

私じゃないよ」


「そういえばテストはどうだったの?───へー、手応え良かったんだ。キミがそう言うならかなり点数が高そうだね」


「今回はキミの不戦勝、⋯⋯はぁ、私も夜遅くまで勉強頑張ったんだけどな〜」


「頑張ったんだねって、あはは、⋯⋯けど、無理して頑張っても風邪引いてちゃ意味ないよね」


「え、再試験できるから頑張れって、え?まさか、キミ、私のために先生に掛け合ってくれたの?わ〜、ありがとう!」


「そういえば、あのサボテン可愛いね。ほら、あそこの窓際に飾っておいたんだよ。───側にいてくれるキミだと思ってね」


「咳は治ってるし気分も悪くないし、⋯⋯むしろキミがお見舞いに来てくれて凄くいいけど、それでも長居したキミが風邪を引くのは嫌だからさ、今日はもう帰って大丈夫だよ」


「うん、本当にありがとうだよ。キミと話せたから今日もぐっすり寝れそうかな?なんちゃって」


「っもう!パジャマが可愛いとか今更なの?ってか、ジロジロ見ないっ!ほら、私また眠るから、⋯⋯また明日ね」


「あはは⋯⋯、無理はしないよ。またキミに心配させるのいやだからね。学校行けなくてもキミなら会いに来てくれるよね?」


「ん、おやすみなさい」

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