出逢い

東京出身ではない俺は、東京に凄くあこがれを抱いていた。


当時まだ10代だった俺は、高校にも行かず中学卒業後鳶職についていた。

田舎ならではと言うのはおかしいが、自分の作った環境だが、悪い事をしながら生活をしてた。

暴走族に入り、刺青を彫る環境が普通に思っていた。


その様に年を重ねていった。

でも、その生活環境に飽きていた。

先に見えてくる自分の職業も又、

先輩達がしている事だと思った。

今思えば矛盾な縦社会も嫌いだった。


そんな思いで生活してると、東京への憧れは

とても多くなっていた。


二十歳になる冬の事だった。

当時付き合ってた彼女の別れる事になった。


この事で自分への東京への憧れがより強くなった。

当時の職場は無理を承知で、ひたすら頭をさぜて退職した。


そう、東京へ行く決意が固まったんだ。


今の生活、将来から逃げたかっんだ。


結婚、子供、家族を作る幸せをまだ幸せと感じられなかったんだ。


東京に行けば何かが掴めるって思ってたんだ。


それからすぐ、東京に部屋を借りて、

東京デビューしたんだ。


まだまだ、田舎なまりの強い俺だけど、

新生活をスタートしたんだ。


東京にきてからは全てが新鮮だったんだ。


人、建物、夜に輝くネオン、食べ物さえも

生きてるって感じて新鮮すぎた。


それからすぐに職についた。

田舎の知人の紹介で、練馬区のキャバクラのボーイになった。

全く知識無かったが先輩が面倒みてくれた。

地元が東京の先輩で、

休みは遊びに連れてってくれた。

田舎者の俺はすべてが新鮮だった。

駅構内の自動の歩かない歩道。

エスカレーターは上がる、下がるしか経験が無かった。


仕事の方は半年位で店長になってた。

でも、2.3人位で出来る小箱

勿論先輩はもっと偉くなり。


でも、暫くしたら社長が居なくなった。

逃げてしまった。

簡単に言うとそんなお店だったんだ。


後に歌舞伎町の有名店で働くんだけど、

おままごとでもしてたの?

って思った。

それでも面倒みてくれた先輩は凄く心配してくれたし、歌舞伎町行くまでかなりの頻度で飲みに連れてってもらたんだ。

東京を教えてくれながら。


それからは色々仕事をしたんだ。

ホスト、あまり良くない金融関係、

勿論職人しか真面目にやった事ないし、

生活基盤を作る為に、良くない職に着くこともあった。


そんな事じゃ場所が変わっただけで何も変わってない。

だったら最初のキャバクラに戻ろう。

って思ったんだ。


それなら絶対歌舞伎町って思ってたし、

少し恐い事もあると思っていたけど、

面接まで決まった。

(今となっては慣れた歌舞伎町だが、

当時は凄く緊張して電話したのを覚えてる。)


そんな中、君(瑠奈)と出会った。

新宿駅のホームで君を見た。

一目で一目惚れしてしまった。

初めてだった。


栗色のロングヘアーに、とても白肌。


俺から思うと都会の人だなって思ってとても声をかけづらかった。


田舎の頃はナンパ当たり前だくし、声をかける事には慣れていた。


ただ目の前にいる女の子(瑠奈)に対しては、

これはナンパじゃない!

声かけないと絶対後悔するって、

直接的に思ったんだ。


緊張してたじろいでる俺に、君がかけてくれたた笑顔は今でもはっきり覚えてる。


俺の視点からの感情だけど、

君の事真っ直ぐ目を見つめられなくて、

それくらい、俺の中で輝いてたんだ。


それが瑠奈との始まりだったね。


それから何回かのデートを重ね、付き合う様になったんだよね。


仕事の方は面接の決まった歌舞伎町のキャバクラに面接に行った。

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桜の空 村上峻 @shunsuki

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