第142話 仲間が集まって来る

 都市スメデロボに向かっている Bobbit wormの群れを発見、超過電子砲にて蒸発させた、周辺の地形は壊滅的、何度も使えない、都市へ押し寄せる Bobbit worm への時間稼ぎにしかならない。

 都市スメデロボに、 いきなり、都市スメデロボを統括している、ブラディン・ラピセビック 伯爵の出迎えを受けた。

 ロマンスグレーの髪が良く似合う渋めの老紳士である。


「 巨大な火柱、爆炎、音と震動が伝わってきました 」

「 亀魚人の方々からの報告があったと思いますが、Bobbit worm の大群に対して、破壊魔法を使いました 」

「 ですが、海岸線一帯から Bobbit worm は多量に押し寄せてきています、時間稼ぎにしかなりませんし、一緒に大地も破壊してしまうため、何度も使えません 」

「 防衛戦の準備を急いでください 」

「 はっ! 」

「 漆黒の魔女様のご協力に感謝いたします 」


 都市スメデロボの冒険者ギルド、赤の亀魚人と違って、青の亀魚人はとっても大柄で、何はとてもチッコかった。

 チッチャァァ! なんて思ったのはレディの秘密である。


「 チッコイ青の亀魚人、い、い、いきていたのか。。。 」赤の亀魚人は涙している。

「 ちいさい赤の亀魚人、い、い、いきていたのか。。。 」青の亀魚人も涙している。


「 チッコイだとおぉーーっ! 」「 ちいさいだとおぉーーっ! 」亀魚人の男は殴り合いの喧嘩を始めた、亀魚人の女が無理やりそれを止める。

「 はなせぇーーーっ! 男には、引けない事があるんだぁーーーっ! 」


 股の間にぶら下がっている物を、蹴りあげられ、股を両手で抑えて床を転げまわる、男の亀魚人ども。

 私も蹴り上げてみたい思いはあるのだが、生足にあんなものが触れたら、足が腐るような気がして、実行したことはない。


「 漆黒の魔女様ぁ、お会いしとうございましたぁ、ご報告させてください 」

 女亀魚人は頭を下げる。

 さすが 女性、こんなときでも冷静に行動している。


 亀魚人が暮らしてピットケイアン島周辺で、ドロドロに溶けた炎と煙が噴き出し、周辺に島が浮き上がってきたという情報を得た。


「 シュミハザ、新しくできたという島を調べて、テトラタイプのナノマシンが出て来た。。。 」

「 それはないか、溶けてしまうし、でも手がかりがありそうな予感がする 」


 私が都市スメデロボに付いた、翌日の午後、Bobbit wormが城壁にある見張り台にて、3匹発見された。


「 動きを止めます、バラバラに小さく切り刻み、焼いて下さい 」


 シュミハザのパルスレーザーにて、穴だらけにする。

「 Поразите непријатеља испред себе пулсним ласерским топом Шумихаза 」


 丸まって動きを止めた。


 都市スメデロボ軍と冒険者達が30mを超えるBobbit wormに群がる。

 昼夜問わず現れる Bobbit worm 数も徐々に増えてきている、幸い連携するほど知能が無いようであるが、都市スメデロボを捕食対象としてとらえているようである。


 2日ほどは、まだ余力があった、絶え間なく現れる Bobbit worm に疲れが出て来た。

 ブラディン・ラピセビック 伯爵の眼の下には、大きな隈がでてきている。


「 漆黒の魔女様ぁ、Bobbit wormが近づいて来る都度、動きを止めて頂いておりますが、私達は限界に近づいてきております、魔女様もお疲れでしょう 」


「 都市スメデロボに我が軍が立てこもり、Bobbit wormを都市の中に呼び込みます、できる限り多くのBobbit wormを集めます、一気に殲滅していただけないでしょうか 」


「 もう少し踏ん張って下さい、Bobbit wormの弱点を調べています 」


 外が騒がしい、ダラム軍とダラム冒険者の一団が、やってきた、続々と到着してくる。

 交易都市バッタンバン、商業都市バンカディ、からも続々とやってくる。

 都市チョアンからミンカ・ケリー女王までも軍を連れて駆け付けてくれた。


 ミンカ女王に抱きしめられ、顔が巨乳の中に沈み込む。

 超巨乳は相変わらず健在どころか成長している気がした。

「 何故だぁーーーっ! 乳首だけなのにぃ、どうしてお乳が生えてこないのだろう、こんな世の中間違っている 」

 再開を楽しむ間もなく、Bobbit wormの解体のために出陣していった。


 エルドリア帝国の飛行艇が空に浮かんでいる。

「 漆黒の魔女様、応援に来ました 」

 ロクトリア・イシス武闘大国エルドリア第二王女が目の前に。

 お互いにハグ、「 ありがとう 」


「 ムアール大陸に住む、民を守りたいと思っているのは、魔女様だけではありません、思いは私達も同じです 」

「 そうです、私達の手で守りましょう 」


「 空爆で、Bobbit wormの動きを止められないかしら 」

「 まかせて下さい 」


 飛空艇からの空爆はBobbit wormの動きを止めるのに効果があった。

 エルドリア軍の飛空艇からの空爆とは、空から大きな石を標的に向けて落とす攻撃である。

 沢山石を積むと浮き上がれなくなるので、とても微妙な空爆回数、それでも都市スメデロボで石を補給できるので、なんとかなっている。


 おかげで、弱点探しに集中できる時間が増えた。

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