第138話 ダンジョンコア

「 これは。。。。 」

 景色が変わっていた、山脈があったような。。。。

 森も、高原も消えて、広大な窪地。


「 えへへへへへ、妖魔の何十倍も自然を破壊いしてしまったぁ 」

 妖魔が悪いのよ、先に壊したのは妖魔だから。


 私の中のレディが喚いている、レディは自然破壊なんてやってはならいのよぉーーーっ!

 ごまかす方法を考えるのよ。


 旧人類が手にしていた力に呆然、それを私が使った。


 ダムロン達は封印の魔女の結界に守られて無事だった。

「 呆けるのは後にして 」


「 妖魔がいたの、体はバラバラになって飛び散ったわ、体の一部が残っているなら、ものすごい瘴気を発生しているはず、手分けして探して 」

「 封印の魔女は妖魔の破片を見つけたら封印してください 」


 妖魔のケッペンは全部で32個も見つかり、すべて封印。

 アルベニアダンジョンの跡地である底が見えないほど深い穴の中にポぃって捨てた。

 ケッペンの力を利用した封印、力を失えば封印が解けると同時に消滅する。


 妖魔の存在を疑っていた人々、妖魔が暴れただけで、世界が滅ぶのだという認識が広がってゆく、私は止めようと戦っただけだという事で収まっている。


 毎日魔法新聞のカメラマン ラジョー 私に陶酔していて、重たい女だと感じていたが、私の説明をすべて信じて、すべて妖魔がやった事として記事にしてくれた。


「 くふふふふ、レディは自然破壊をしない事になっているのよ 」


 で、目の前に、直径50㎝ ほどのものすごく歪な石の塊のような球体。

 ダンジョンコアという物だ。

 どうしてか、私が移動するとゴロゴロと転がってついて来る。


 文献によると生存本能の塊、あらゆる手をつくして、生き残ろうとする魔物? いびつな球状の石、森の中に放置すると地下に潜り、ダンジョンを作り、自分を守る魔物も作り出す。


 ものすごく臆病、今も穴を掘って隠れようとしている。

 何を考えているのかわからないけれど、私から離れようとしない。

 私の後ろをゴロゴロ転がってついて来る。


「 おまえなぁ、ダンジョンコアになつかれた奴の話なんか、聞いたことないぞ 」

「 私だって知らないわよ 」

「 どうしよう 」


 水の都ベネシスに戻り帰りの準備を始める。

 人通りのお言い道なのだが、50cm ほどの石が私の後ろをついてくる。

 街の中に入ったら、どこかに行くのかと期待したけれど、あまっかった。


 封印の魔女の拠点であるチャエブ村に向かって出発

 私達の馬車の後ろをゴロゴロ転がりながら、ズッートついて来るダンジョンコア、いびつな円形で、汚らしい色だけれど、なれると、なんとなく可愛い気がしてきた。


 野営、おいでおいてしたら、近くに。

 ナデナデしてあげた。

「 なつかれてしまったわねぇ 」

「 自力でついて来るし、今の所気にはなるけど邪魔じゃない 」


「 そうねぇ、 森の中で、この子にダンジョンを作らせて、そこに住むなんていいじゃない 」

「 警備をダンジョンの魔物にさせれば、変な奴は追い払ってくれるわよ 」

「 お掃除とお料理ができるメイドさんを雇わなきゃ 」

「 魔女の隠れ家ねっ 」「 ねっ 」


 魔女の隠れ家構想の話で盛り上がる。


「 ねぇ、この中に入れる 」

 世界の箱の入り口を開けると、ダンジョンコアは自ら入ってしまった。

 生き物は入らないはず、、、 石みたいだから大丈夫なのか?


「 シュミハザ、周りに山と森と平原と泉と川があるような場所さがしてくれない 」


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