第127話 レッドドラゴン ファフニール
「 子供に麻痺薬を、ファフニールには必要ない 」
治療の痛みを少しでも和らげる為だ。
巨大なレッドドラゴン ファフニール 強大な力を持っていても母親、母は偉大なのだ、弦の束縛から解放されると、とっても優しい唸り声を出し、子供に寄り添う。
子供の治療をしていた、司祭達が膝をつく、魔力回復ポーションをがぶ飲みしながら治癒魔法を発動していたが限界。
「 少し休みましょう 」
ドラゴンの洞窟周辺は、人で埋め尽くされているが、ファフニールもドラゴンの子供も暴れたりしない。
疲れきった司祭達を、ねぎらうように、ドラゴンの子供たちは顔を舐めたり、体を摺り寄せたりしている。
あまりにも、純粋無垢な行動に、涙が溢れて来る。
治癒魔法、この世界の人が生み出した独自の魔法だと思う。
だから、私には使えないのかもしれない。
( ほんとうは、繊細な作業だけに、無理だとわかっている、焚火に火をつけるのでさえ、大火事になるので、エンケドラスがやっている )
休憩を取りながら、治癒は続けられる。
まる二日による治療、正直聖魔教会の司祭達の頑張りに驚いている、最後のほうは執念で治癒魔法を発動させていた。
傷付けられていた、2匹のドラゴンの子供、小さな翼で羽ばたく事ができた、はがれていた鱗、刺さっていた矢尻も取り除いた。
「 皆さん、ありがとう、子供ドラゴン治療作戦は 大成功、解散します 」
すっかり、子供ドラゴンと仲良くなってしまった、顔を舐められてベトベト、ポチに顔をなめられてベトベト、エンケドラスにも顔を舐められた。
「 もう、張り合わないで 」
山を降りる私達を3匹のドラゴンは空から見送ってくれている。
一部始終、毎日魔法新聞が新聞記事に、私利私欲の愚かさを少しでも感じてもらいたい。
新聞を読みながら、プルプル震える人達、漆黒の魔女になんとか、ファフニール討伐させようと画策、討伐金額を上乗せなどなど。
ところが、子供を治療して、問題解決。
「 わ、私の立場が。。。。 」
今回の毎日魔法新聞の記事により、封印の魔女が使う結界魔法と、魔女エレナが使う植物魔法、聖魔教会の司祭達が使う治癒魔法、どれほど素晴らしいのか、知れ渡った。
それは良い事だとおもう、無性に殴りたい、蹴り飛ばしたい、魔法という美学への冒瀆。
魔法使いノミジェイ、全裸魔法として報道されている。
都市シュトラウスは、ラマンダベル山に軍を常駐させ、ファフニールの子供達を密猟者から守るそうだ。
「 乾杯――ぃ 」
魔女会にて打ちあげ、治療作戦に参加した聖魔教会司祭も参加している。
ノミジェイには声をかけていない。
「 男はダメだわ、魔法使いって男だから 」
ダークエルフのノミジェイ、高身長でスレンダーな体系、身長はそのままで、横方向に5倍ほど筋肉太り、見ていられないほど不細工な体系になっていた。
「 あんなに横に膨らんだら、私なら耐えらません 」女子会なので盛り上がった。
「 ファフニールの子供可愛かったねぇ 」
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