第107話 4人の魔女

「 漆黒の魔女様が、ムンベルク領地でカゴを与えたでしょ、もう効果はとっくになくなっているけど、ビビッテしまっておいとけないのよ 」


「 何をしたの 」


「 手を出すなって! 言って、重力魔法で足をドン 」

「 手加減したのよ、でも地震になったの 」


「 2回もね 」こそっとエリナが呟く。


 封印の魔女は孫の行動に頭痛がした。


 私達はギルドを出て夜の砂亭、シャドウ・ウルフはあれ以来現れてないようだ。


 報酬は結局お金、値が付けられないとか言っていたが、ギルドが過去の事例を調べたおした結果、金額を決めた。


 3人で交代しながら、樽風呂に入り、私は封印の魔女様に背中を洗ってもらってご機嫌。

 エンケドラスは女3人がかりで、体をあらう。


 食堂で、あっさりとしたスープと、ボリュームのある肉の塊を食べ、ダブルキングサイズくらいあるベッドに3人並ぶ、6人でも問題ないほど幅がある。


 魔女達がギルドを出た途端、もと聖女に群がる男冒険者、突然復活した、濡れたズボンのギルマスが阻止。


 もと聖天使に群がる女冒険者、阻止した者はいない。


 翌日、ズラリと屋台が並ぶ大通りを、3人で食べ歩き、飲み歩き中。


「 いいわ、いいわ、こういうのがいい 」


 魔女エレナ、子供のようにはしゃぐ、少なくとも私のほうが、レディであると確信した。


 ギルドの近く、1列に並んだ、冒険者男だけが、ギルドのドアからはみ出長い列を作っていた。


 気になって除く、マリカ、その他3人の受け着け、暇そう、もと聖女の所だけ、大行列。


「 どうしたの 」


「 男って、最低、本当に最低 」受付嬢のおでこには####が浮かび上がっている。


「 女は酷いぜ、ちょっと美形からといってケツふりやがって 」

「 そうだ、そうだ 」

「 薬草5本 摘む依頼に、40人以上付いて行ったぞ 」


 ギルドに残っていた、女冒険者が反応


「 チョッとじゃないの、物凄い美形! アソコも立派、量も多い! 」


「 はぁーーっ! 」


 マリカ 「 魔女様達が帰ったあと、女冒険者達が襲ったのよ 」


「 人事みたいに、あんたも、キャキャキャ騒いでいたじゃない 」


 ギルドを出ると、バタバタしていて預けたままになっていたポチを迎えに、2人の魔女も付いてきた。


 3人でくっちゃぺりながら、街はずれまで歩く、


「 それにしても、貴女のマネ、流行っているわね 」

 子供が木の枝を持って

「 なんだら ほったら こったらぁーーーっ! 」

 謎の呪文を唱えながら決めポーズ。


 私に気付いたポチは、尻尾を振り振りしながら走って来る、顔ベトベト。


 夜の砂亭に戻ると、スワニー司祭が来ていた、話しがあるらしい。


 エレナ 「 この方も魔女なの 」スワニーから漏れる魔力を感じたようだ。


「 聖魔協会のヒーラーです、ヒーリングという魔法を使いますので、魔法を使う女性を魔女というなら、その部類に入るかもしれません 」


 エレナの態度に変化なし、彼女の感覚、魔女は人なのだ。


 一緒に寝ようと誘うしまつ、超のる気のスワニー。


 私の部屋では、女4人が同じベッドに並ぶ、冷静に考えると、容姿麗しき乙女が4人、男がいてもいいような気がする。


 スワニー、部屋に入り、人眼が無いと確信したとたん、二重人格、祖が出てきた。


 振った男、ダムロンをボロクソ、一時の気の迷いだったそうだ。


 そのあと、大好きな下ネタに移行、 全ての民に分け隔てなくヒーリングを行い、人々から、聖魔協会の聖女と言われている女の実態に、封印の魔女様、エレナまでドン引き。


 スワニーは、いつの間にかサイクロプス、討伐のスフィアを手に入れていた。


「 これを良く観るのよ 」サイクロプスが写っている、人やダンドラは蟻のようだ。


「 どれくらい、あると思う 」


「 身長は 45mくらいだという噂よ 」

「 45mの巨人だったの 」


「 違うわよ、股のところでプラプラしている物よ 」


 私は汚れてしまったのだろうか、最近気にならなくなったというか、見慣れてしまった、基本的に同じような形だし。


 魔獣は服を着たりしない、人型であっても同じ、日常的に裸が溢れていて、人でも全くと言って気にしない人もいる。


「 45mあるなら、45分割したら 」

「 流石漆黒の魔女。」


 スフィアの映像を停止、 一つ眼、一本角、毛むくじゃらの巨人。


 スワニーは何度もやりなおしながら、45分割、1分割が1m


「 さ、さ、さ 3mもあるわよ! 」女だけだと、下ネタも平気。


 その後、左に曲がっているので、真っ直ぐにしたらどれくらいなるという、レディやめなきゃいけないような会話で、スワニーとエレナが盛り上がった、他人の振りをしながら聞き耳を、3.4〇m。


 1cm の単位まで大きさを知らなきゃいけないのだろか。

 同じベッドの上なので、うぅー 恥ずかしい、でも聞かずにはいられない。


 やっと他の話題に、女4人、会話が途絶える事は無い。

 エレナが連れてきた護衛の騎士達、町の人に人気、礼儀正しいとか、まじめだとか高印象、それに比べ、ダラムの剣士は。。。。。


 あからさまに耳に入るよういわれて、タラ。


「 教育が生き届いているの? 」

「 違うわよ、漆黒の魔女のおひざ元で、問題を起こす勇気が無いだけよ 」

「 貴女、いったいムンベルグで何をしたの 」スワニーが追及してくる。

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