第100話 新人冒険者
少し休憩して、討伐にでかける。
ムンベルク城の、騎士、兵士、お手伝いさんまで、動員してシャドウ・ウルフを城に持ち帰ってきている。 バテテその辺に寝転んでいる人達。
夕食は、魔女エレナと一緒だ、163 匹討伐に、ひれ伏すようにお礼をいう、話しをすると普通なのだが、ふと腿の傷は相変わらずの状態だ。
魔女エレナは相変わらず、男の子をもてあそんでいる。
私も人事ではなくなってきた、大天使と聖女が足元に土下座しているのだ、ブーツを舐めようとした。
力があるだけに、使い方を考えなければ。
大天使、チョッとドキリとしたのが嘘のようだ、媚びを売るような態度が嫌悪感になる。
女の足を舐めようとするなんて、どうかしている。
今日でこんなところからバイバイの予定、シュミハザでシャドー・ウルフをマーキング、少し可愛そうな気もするが、1000人近い人が犠牲になったと思うと、皆殺ししかない。
片端から駆除。
特別大きな個体、群れを率いているボスなのかもしれない。
陰に溶け込んでいるつもりだろうが、丸わかりだ、エンケドラスが突っ込んだ、背骨をへし折られ即死。
報酬の件はギルドに放り投げ、さっさと引き上げる。
号泣しながら、連れて言ってほしいとすがってきた
「 自分の足で生きろ、人にすがって生きるな 」
聖天使と聖女、冷たく振り切ってしまった。
魔女エレナ・ムンベルク、 私への接し方は普通だった、違和感もない、だがそれ以外の人には、とうてい同じ人間とは思っていない接し方をしていた。
あんなふうにはなりたくない。
夜の砂亭、浮かない顔で食事をしていたのだろうか、女将さんが声をかけて来た
「 嫌な事でもあったのかい 」
「 他の魔女と一緒になったの、でもね 」
「 魔力の無い者、人間扱いしてなかった 」こくり
「 普通はそんなもんだよ、魔女様のほうが変わっているのさ 」
ギルドの貸し研究室で、魔玉の解析をしているのだが、気分がイマイチのらない、こんな時は、エンケドラスに乗りチェエブ村に向かう。
封印の魔女と話をしたくなったからだ。
エンケドラスに無理をさせれば1日で飛べる距離、焦ることもないので、途中で野宿とする。
小川の傍に、川で自分とエンケドラスの体を洗って、お腹を枕代わりに、焚き火の傍で寝転ぶ。
空に輝く星、落ちて来そうなほど輝いている。
「 綺麗ね 」
「 ぐるぐる 」呻りながら顔を舐めてられる。 川で洗ったのに、ベトベト。
寝坊したため昼をまわって到着、封印の魔女様は、お昼を食べずに待っていてくれた。
一応はお昼過ぎるって、魔石を使って連絡しておいた。
「 ゆっくり寝ていたの 」
「 うぐっ 」図星
「 星を眺めていたら、綺麗だったのでつい夜更かししてしまいました 」
魔女エレナについて、たくさん話す。
黙って、頷きながら聞いてくれた、魔女にも、人にもそのような人間は多い、普通の人には無い力、権力、それに酔うのも人間だから。
話をしているとザワツイタ心が落ち着いてきた。
エンジ湖で封印した妖魔、封印の術式について、説明。
「 褒めてもらえた 」マナの生成機関は壊してあるので、何千年かしたら消えるだろうが、それまで封印を維持しなければならない。
補強方法について、気が付いたら1週間ほど、議論していた、お世話になっりぱなし。
ついでにエンジ湖により、封印を強化、都市ダラムへ 20日ぶりに戻る。
夜の砂亭の部屋、いつの間にかくつろげる場所になっている。
いつものように昼頃までゴロゴロ、ポチに抱き付いて、午後3時頃ギルドに顔を出す。
マリカさんの、後ろにゾロゾロと、新品安物の剣と防具姿の冒険者が付いて歩いていた。
一目で新人だとわかる、そういや、大きな顔しているけど、まだ2年メだった。
「 これで研修は一通り終わりです 」
「 ありがとうございました 」
今度の新人は礼儀正しい人達のようだ。
Sランクの依頼無し、Aランク無し、Bランクの依頼は少しある。
私の場合は、魔石重視で選ぶ、どれにしようかなぁ。
「 あの、お嬢さん 」新人さんに声をかけられた。
振り向くと、その人は呆けた顔。
新人冒険者の女性、「 これだから男はダメなのよ 」
「 いい、い、これはBランクの依頼なの、私達が受けるのはここよ 」手を取られ,
つれていかれる。
「 ここよ 」Gランク。
お留守番、庭の草刈り、買い物、ペットの散歩、荷物運び、納屋の掃除、その他、 今まで観たことがなかったけど、魔獣討伐以外の依頼ばかり。
「 依頼を受けるのは自己責任だけれど、最初は危険の無い依頼から始めるのよ、命を大切に、安全第一よ 」
先ほど、マリカさんから説明されたのだろう、メモをみながら、危険の無い依頼から始めるという、説明を始めた。
気の利く優しい人かもしれない。
1分後、食堂でタムロしていた、冒険者集団に、全員拉致され消えた。
屈強でイカツイ冒険者に取り囲まれ、眼をウルウルさせている、新人さん達。
ほっておいても、ここの冒険者は、見た目と違い、無茶はしない、Bランクの依頼を長めつつ聴き耳を立てる。
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いつの間にか100話となりました、お読みいただきありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
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