第95話 エンジ湖の巫女
エンジ湖の姫に男の姉が任命された、エンジ湖の姫とは、エンジ湖に住む魔物への供物だという。
供物をささげないと、村は魔物に襲われるらしい。
今度はいきなり、涙ポロポロ
「 だじゅけて、くだちゃい 」
知っているのは、死霊の魔法使いバスチューム・ウイフォン、最悪の奴だった。
今度は、露出狂でお尻が汚くて、泣き虫、まともなのはいないのか!
ダークエルフってなんとなく、カッケェ イメージがあったのに、残念。
本当の事はわからないが、800年も続いている、村人以外に話してはならないという掟がある。
私に話したのは、自分の姉が次の供物となったから、そこからは、もういやになるほどの、姉自慢、重度のシスコン。
1年に一人、娘をささげ続けている、なんというか、断りにいくい内容だ。
村人以外に知られると、村は滅ぼされる。
「 私が聞いたわけだが 」
それは大丈夫だと言い切った、自分の隠ぺい魔法は完璧だから、いつか姉が犠牲になるとき、助けるため、30 年以上、隠ぺい魔法だけを練習し続けた。
「 あれだけ、ミストが揺れれば、誰でもわかるけど、30年も? 」
ノミジェイは真っ青な顔して、頭を抱えている。
「 なぜ、魔法が使えるなら、自分で戦おうとしないの 」
戦うのは、構わない、仮に負けて、自分が死ぬそれもかまわない、だが、そのせいで村が滅びるのは許されない。
「 結局、誰も何ともしないで、生け贄を捧げ続けていたわけだ 」
ノミジェイはエンジ村の魔法使い、エンジ村には金なんてものは無いが、代々受け継がれている、誰も読めない字で書かれた本があるから、それをくれるという。
持ってきていたので、見せてもらった。
それは、私が知っている字で書かれていた、環境破壊された地表で生きるための、人間改造計画、人間と他の生物を混ぜ合わせ、劣悪な環境で生きられる新人類の創生。
なるほど、それで、動物や爬虫類の特徴がある人がいるわけか。
私たちは、人間が破壊してしまった環境を戻すための研究、他には、破壊した環境でも生きられる人間の改造についても研究が進められていたのか。
知らなかった。
「 この本が報酬と言う事で、受けます 」
エンジ村に入るにあたって、私はノミジュイの恋人という立場を提案されたが。。。
乙女には譲れない物がある。
断った。
「 どうして、そんなに嫌なのですかぁ 」
「 変態、露出狂、お尻汚い 」
「 ち、違いますぅ、透明化の魔法、服は透明にならないのですぅーーーっ! 」
バッタンバンで知り合ったお友達という設定で妥協、メッチャ イヤだったが、本が欲しいので、我慢。
話は終わった、長かった、何百年も生贄を差し出している、聞いてしまったからには、ほっておけない。
ノミジュイが近くに寄って来る。
「 近づくなぁ 」
内股気味でプルプルしていた、鳥肌がたったわ。
依頼を私が受けた事でほっとしたら、あたりは暗闇、墓地のど真ん中。
「 こ、こ、怖くないですか 」
「 明日の夜明け、東門の前で 」
エンケドラスに乗り、空に舞い上がる。
「 こんなところに、ひとりにしないでぇーーーーっ! 」
何て厚かましくて情けない男なのだぁ
私はポチ(ダンドラ)にのりエンケドラスは横を並走、ノミジュイもダンドラに乗り、交易都市バッタンバンを出発。
1人取り残され、恐怖で腰が抜けて、一晩じゅう墓地の中央にある霊廟にいて、一睡もしていないと、いきなり文句を言い出した。
「 男としての、プライドも矜持もないのね 」
ノミジュイは硬直中。
ダンドラで4日の距離
とっさの思いつき、こんな奴と4日も一緒に旅などできるわけがない。
「 4日後の午後、エンジ村の門の前で会いましょう 」
「 ポチ 頑張って 」
「 エンケドラス、ノミジュイが載っているダンドラを驚かせて 」
ノミジュイはダンドラから落馬、そのままダンドラは逃げて行った。
ポチは爆走、私は知らないフリ、カンペキに振り切った。
4日後、エンジ村の門の所に、ゾンビのようなダークエルフが伸びていた。
ノミジェイは、村中に、私の事を友達だと、紹介して歩いた、今は友達だけれど、もうすぐ、恋人に、、、、 殺しそうになってしまった、いい迷惑。
ノミジェイの家、それなりに大きな家、自慢の姉さんと対面、彼が自慢するだけの事はあった。
スタイルの良い女性、いちおう兄貴の友達という立場、チンチクリンだとみじめ。
「 うぅー 」もう少し女性らしい体系にならないのだろうか。
ラッティ 「 弟が無理を言ってすみません、私は覚悟をしています、どうか、この村から、早く出て行って下さい、村の人が気付くと、出られなくなります 」
「 姉さん、何を言っているのだい、今は友達だけれど、恋人になるのは、確実だよ 」
「 妄想は頭の中だけにしなさい 」
「 ごめんなさいね 」
プルプル震えるキモ男。
ノミジェイの家に泊まっている、エンケドラスはかなり警戒している、この家は見張られている、人では無い喪に。
翌朝、村の若い衆が私に話があると言い、村長の家に、ノミジェイとラッティも一緒だ。
村長は物凄く言いにくそうにしながら、エンジ湖の巫女に変更があった、巫女は私だと言った。
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