第91話 都市ダラムに帰還
都市ダラムの領主スッチン伯爵、 ボートした顔で、漆黒の魔女から渡された魔石を眺めていた。
「 何時になったら戻ってくる 」
戻ってきたら、気付疲れ、いなくても、心配で疲れがたまっていた。
突然魔石が光る、 「 スッチン伯爵様、レイストリンです、聞こえますか 」
「 聞こえるぞっ! 」
「 エルドリアの一件、無事完了しました、これから戻ります、10日後には都市ダラムです 」
「 あっ 」 魔石の光が消えた。
領主の部屋には、メイドがいた、「 見たか、観たよな、今の 」 コク、コク。
「 ここに居ろ、人を集めるから、今見たことを説明しろ、いいな 」
途中で封印の魔女様をチェエブ村で降ろし、都市ダラムの近くまで、飛空艇で送ってもらう。
ロクトリア 「 漆黒の魔女様 ありがとうございました 」
ポチに乗り、都市ダラムの城門へ向かう 「 エンケドラス、ゆっくりしようね 」
スワニー 「 戻ってきましたね 」
ダムロン 「 あぁ 落ち着くな 」
ギルドに依頼完了の報告をして、千両箱の如く、金貨が入った箱を受け取る。
スワニーとダムロンに、ひと箱ずつ渡す。
スワニーは千両箱を抱きかかえるようにして、追いかぶさり、ダムロンは剣を抜いて、構える。
「 何しているの 」
ダムロン「 と、取られないように。。。 」
スワニー「 持ちあがりません、 眼をはなすわけにもいきません 」
人目を気にしてないと、どうしようもない女、両眼が$に変わっている。
ダムロン 「 いいか、 報酬ってのはな、限度があるんだ、持てないほどもらったらどうすりゃいいんだ 」
意外と小心者。
「 ギルドに預かってもらったら 」
自分の手元にある、世界の袋に全部入れている、私以外の人が開けられないように工夫、無くしたら自己責任、金貸しはあっても銀行が無い、信用してないというのが、本音だ。
夜の砂亭、樽風呂に浸かり、エンケドラスを洗って、ひと眠り。
土地と家を持ったら、管理しなくちゃいけない、このほうが気楽、1年分とおして契約、まとめて部屋代だけ払っておいた、食事は食べた分だけ月払いとなる。
1日寝て過ごす予定だったのに、規則正しい生活をしていたためか、きちっと眼が覚めた。
食堂へ、他の宿泊客さんたちは、朝食を取っている。
女将 「 戻られたばかりなのに、お仕事ですか 」
テーブルに朝食を持ってきてくれた。
「 はぃ 」
「 無理しないでね 」
うぅー 食べたら寝るつもりだったのに、何かしないといけなくなってしまった。
獣舎でポチにしばらく抱き付いて、ギルド会館へ向かう、研究室を1つ借り、さっそく、アマルベでゲットした魔玉の調査、を始める。
聖魔教会執務室
「 スワニー司祭様、 ダラム聖魔教会の責任者である、貴方様は、ちょっと出かけるようにして、何か月も行方不明、フラット戻って来られる、何をお考えなのでしょうか 」
ドサリ。
「 エルドリア帝国では、ずいぶんと御活躍されたとお聞きしました 」
ドサリ。
「 大司教様は、新なる地においても、布教活動、大そうお喜びでした 」
ドサリ。
目の前にある、机の上には、文句を言いながら、書類が積まれていく。
嫌味は3時間にも及び、前が見えないほど、積み上げられた書類。
いつものように、「 これと、これは、貴方、 これは、貴方ね、これもお願い 」なんてことは、言えない雰囲気、このままでは、数か月この部屋から出られない。
「 それから、 私事で大変申し訳ありません 」 綺麗な封筒を渡される。
スワニー 「 ノマノン 貴女、また 結婚するの 」
ノマノン「 はい、聖女様、聖魔教会の教えに従い、沢山の子を儲けることこそ、女性の使命にございます 」
聖魔教会は結婚を認めているが離婚は許されない。
うぐーーっ 独り身の私に対する嫌味! 顔には微塵にもださずに
「 確か、この前も結婚しなかった 」
「 はい、 5人目の夫になります、目標は7人ですの、1週間毎日とっかえるのです 」
「 それは、おめでとう、 心より祝福します 」
「 ここにある、書類、眼を通して、サインなさって下さい、失礼します 」
カチャリ ドアが閉まる。
「 5人目の夫! 淫乱女がいるから、私に回ってこないのよ! 」叫んでみたが虚しい。
「 どうかしているは、 眼が釣り合って、鼻が低い癖に、どうして、結婚できるのよ! 」
「 毎日違う男と、、、、 羨ましい! 」
「 はぁ、はぁ、はぁ 」
書類が積まれた机の周りをウロウロ、イライラして書類に手が付かない。
ギルド会館の酒場。
冒険者達「 ダムロンさん空飛ぶ船ですか 」「 男のロマンスね 」
「 武闘大国エルドリア、 武術だけじゃなくて、戦う技術も桁違いだ 」
「 それでも、熱病にはどうしようもない、我らの漆黒の魔女様の出番ってわけよ 」
「 がはははは 」
「 ダムロンさん、 さあ、飲んで下さい、食ってください 」「 それで、どうやって熱病と戦ったんです 」
「 おう、 それがな。。。。。 」
ダムロンは絶好調だ。
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