第88話 魔女、病原菌と戦う
領主の部屋、 「 ふふふふ、わっあははははは これを見よ! 漆黒の魔女様が私に、信頼の証を送ってきたのだ! 」
「 交易都市バッタンバンの領主であるとでかい顔している、ワチャラパンの顔みたか、もうすぐで悔し泣きしそうだ立ったな 」
「 肩を落として帰っていった、後ろ姿観たかぁ、負け犬の姿だったぁ 」
「 ぶっちぎりで俺の勝ちだ 」「 わっあははははははは 」
騎士プラチャコーン 「 素晴らしい 」とは言ったが信頼すべき人格なら私のはず、ブツブツ
執事プッティポン 「 どのように使うのでしょうか 」
「 なになに、これを手ににぎり、マナを通すだけとある 」
プラチャコーン 「 マナを通す、誰が。。。。 」
プッティポン 「 漆黒の魔女様は常にマナと共にあります、 つまりマナを通すことができ
ない人はいないと、思っておられるのではないでしょうか 」
「 しーーーん 」
「 これは、まずいぞ、マジックアイテムを持っているのに、連絡出来ないと知られたら、色々いわれてしまう 」
「 そうだ、ダムロン ダムロンを呼んで来い 」
「 漆黒の魔女様、封印の魔女様、冒険者ダムロン、聖女スワニー様は、武闘国家エルドリアに行かれたそうです 」
「 都市ダラムには、誰もマナを通せる者はいない 」がっくり。
プッティポン 「 領主さま、そのうちに良い事がありますから 」
「 ど、ど、どうるするのだぁ、緊急案件が発生、俺に連絡を取れと言われたら 」
「 大恥をさらす事に、、、あぁ、胃に穴があきそうだぁ 」
飛空艇は飛行石と呼ばれる、特殊な魔石を使う事で、浮き上がり、風を利用して進む船である。
空に浮かぶ帆船、 それなりに魅力的、まさに、ゲームの世界。
エンケドラスの首にまたがり、飛空艇と並行して空を飛ぶ、感激せずにはいられない。
帆一杯に風を受けると、結構傾く。
聖女様と二つ名を持つ女性は、空の樽に首から先をつっこみ、うぇーーーっ! など うめき声を上げ続けている。
帆船のマストに、スルスルと登り降りする船員達、船の基本構造って、お猿さん仕様のようだ。
エルドリアには、飛龍部隊があるそうだ、ワイバーンを卵から孵ったときから、育て、その背に乗って空を飛ぶ、生産性が悪く、維持費がべらぼうにかかり、魔物の討伐に駆り出すなど、考えられない、もっぱら式典で、飛行するにとどまっている。
それだけに、魔獣羅王に乗って空を飛ぶなんてと、飛空艇のクルー達に囲まれる。
飛空艇での 10日間、エンケドラスと空を飛び、封印の魔女様と魔法について、封印について語り合い、スワニーと熱病についての話をするなど、有意義な時間、ダムロンは男のロマンとか言って、自分で飛空艇を作るとか騒いでいる、無視するに限る。
スワニー 着替え持ってきてないなど、など、成長したら着る予定の服を仕方なく、もうすぐ使う予定の、生理用品まで取り上げられた。 誘った事を後悔している。
「 この服、胸がきついのよ 」
無くて着られない私の前で嬉しそうにノタマッテくれた。
三十路後半の女なんて相手にしない、これから成長するはずの私、垂れていくだけの未来しかない女、一瞬の栄華に惑わされたりしない。
何度も心の中かでつぶやく、この虚しさはどこからくるの。
こんな船で、世界を旅できたら、素敵! 別の事を必死で考える。
10日間の飛行船の旅、じっくりシュミハザを使って調査している、シュミハザは地下 2000mまで探査できる能力を持っている。
アマルベ王都の構造など念入りに調べつくす。
周りを高い外輪山で囲まれた地形、一般の都市と違い、城壁が無い、噴火口の中央あたりを中心にアマルベ王都は造られている、アマルベ王都を取り囲む外輪山が自然の城壁。
外輪山に囲まれた窪地、空気が淀んでいる、 水は外輪山からの地下水、下水は王都がつくられた土地の下に、もともとある、穴に落とし込む仕組み。
溶岩を噴き出した、巨大な溶岩ドームに流れ込み溜まっている、人が少ないときはそれでも良かったのかも、王都となり多量の下水で埋め尽くされ、地底の溶岩ドームは病原菌の住処と変わっている、その上に建造されている王都。
まずは、溶岩ドームに溜まりにたまった下水の浄化と排水、窪地のため、淀んだ空気の換気、兎に角人が多すぎる。
標高の高い外輪山は、魔獣の侵入を防ぐ自然の城壁となっており、その中に巨大な国家が出来上がっている。
エルドリア帝国、王都アマルベ到着、エルドリア国王、エルドリア 14世・イシスと面談、側近から詳しい状況報告を受ける。
1.3日間の状況確認後、対策会議を開く
2.口と鼻を布きれで覆う、口で息を吸うな鼻で息をしろ、手洗いと嗽の徹底、病人の服や体を拭いた物、食器は熱湯で消毒するように求めた。
いきなり、嗽? 何故口と鼻を布きれで覆う、鼻で息を吸うのだ、熱湯に付ける?
全て????
ポーションや、薬草、祈祷という魔法で病気を治す世界であると、改めて実感した。
人間の呼吸、鼻や口の断面を書いて、絵が下手で、上手い人が書いてくれたり、いろいろあったが理解してもらえたような。
エルドリア 14世 「 なんという、知識 ご指示を徹底しましょう 」
スワニーに病状の確認、ダムロンに外輪山内側、出来るだけ高い所で、人が住めそうな場所を調べるように指示、封印の魔女様は、妖魔の手がかりを探ってもらう。
「 スワニー どうしたの? 」
「 魔女の癖に、病原菌や人の生体について、どうして私より知識があるのよ 」
「 魔女だからよ 」
「 答えになってない 」
「 見てなさい 癒し手としての実力思い知らせてやるから 」
ノシノシと肩を怒らせ歩き出した、どうもプライドを刺激したのかも。
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