6.催眠術大作戦

 そしてね、私は次なる作戦を思いついたのよ。


 それはね、とっても、素晴らしい作戦なのよ。


 まず、私は新しい小説を書いて、再びカクヨムにアップしたの。それは、こんなお話なの・・・


**********


 私は女庭師。


 庭師だから、お客さんの要望に応じたお庭を造るのが仕事なのよ。


 そしてね、私は先月からずっと、お客さんのお庭に日本庭園を造っているのよ。今日はね、錦鯉の池を造るために、お庭に大きな穴を掘らないといけないの。


 今日はとっても忙しいから、早く起きて準備をしなきゃ・・・


 でも、眠くて、眠くて起きられない・・・


 起きようとするんだけど、まぶたがすぐにくっついてしまう。きっと、連日の重労働で疲れているんだわ。


 でも、仕事は大切。だから、もう起きないと・・・


 ああ~、ダメ。・・・瞼がだんだん重くなる。・・・瞼がだんだん重くなる・・・瞼がだんだん重くなる・・・


 いけないわ。こんなことだったら、仕事中に居眠りをしてしまう。


 仕事中に寝たらダメよ。だって、今日はお庭に大きな穴を掘るんだから。・・・その穴に落ちたらとっても危ないわ。


 私は今日の仕事で穴に落ちないように、注意を喚起する言葉を頭の中で叫んだの。


 「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」


 この言葉は、単なる「気をつけよね」じゃあなくてね、「をつけよね」と『気』が強調されているところがミソなのよ。私自身を守る注意喚起の言葉だから、このぐらいしないと私の頭の中に残らないってわけなの。


 私はこの言葉を頭の中で繰り返したわ。


 「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・


 でも、ダメ。やっぱり眠くなるのよ・・・ああ~、瞼がだんだん重くなる・・・瞼がだんだん重くなる・・・

 

 ダメよ。眠っちゃ・・・私はあわてて、注意喚起の言葉を頭の中で何度も繰り返したの。


 「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・ 


 でも、私の瞼は言うことを聞かない。


 瞼がだんだん重くなる・・・瞼がだんだん重くなる・・・瞼がだんだん重くなる・・・


 私は再び注意喚起の言葉を何度も頭の中で繰り返したのよ。


 「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・ 


 あ~、アタシ、もうダメ。それでも、瞼が重くなるわ・・・


 瞼がだんだん重くなる・・・瞼がだんだん重くなる・・・瞼がだんだん重くなる・・・


 「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・ 


 瞼がだんだん重くなる・・・瞼がだんだん重くなる・・・瞼がだんだん重くなる・・・


 「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」・・・ 


 ・・・ああ~、瞼がだんだん重くなる・・・瞼がだんだん重くなる・・・


 (この続きは、カクヨムの私の大傑作小説を読んでね。)


**********


 どう、これを読んだ、あなた。身体に何か変化はなかったかしら?


 えっ、だんだん眠くなったって? 


 そうでしょう、そうでしょう。『瞼がだんだん重くなる・・・瞼がだんだん重くなる・・・瞼がだんだん重くなる・・・』って繰り返されたら、誰でも眠たくなるわよね。


 そしてね、眠たくなったところで、「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」って言葉が、あなたの頭の中に響かなかったかしら?


 えっ、響いたですって。


 そうでしょう、そうでしょう。あなたが眠たくなったところへ、「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」って言葉が、あなたの頭の中に何度も何度も響いたはずよ。


 ウフフフフ・・・これって、催眠術。


 ほら、よくテレビでやってるでしょう。催眠術師に「あなたはだんだん眠くなる・・・あなたはだんだん眠くなる・・・あなたはだんだん眠くなる・・・」って言われると、本当にだんだんと眠くなってきて・・・催眠術に掛かってしまって・・・そして、最後は催眠術師が言う命令に、自分の意志に関係なく従ってしまうのよ。


 『瞼がだんだん重くなる・・・瞼がだんだん重くなる・・・瞼がだんだん重くなる・・・』もこれと同じなのよ。この言葉を繰り返し読むと、あなたは催眠術に掛かって、だんだんと眠くなってきてね・・・最後は私の「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」って命令に従ってしまうのよ。


 えっ、「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」という命令に従っても、痛くもかゆくもないって・・・そんな命令、へっちゃらだって・・・だって、穴を掘るときに気を付ければいんだからだって?


 アハハハハ。あなた、それじゃあ、フラッペの宇治ミルク金時に、蜂蜜とお砂糖のシロップを掛けたみたいなものね。つまり、とっても甘いってことよ。あなた、本当に甘いわねえ。


 この「穴を掘る仕事は気ぃをつけよね」という文はアナグラムになってるのよ。


 つまりね、こういうことなの・・・


 穴を掘る仕事は気ぃをつけよね・・・

 あなを ほる しごとは きいを つけよね・・・

 あなをほるしごとはきいをつけよね・・・


 入れ替えて・・・


 きよいをなごはあとほしをつけるね・・・

 きよい をなご は あと ほし を つけるね・・・

 きよい おなご は あと ほし を つけるね・・・

 清い おなごは あと ☆ を 付けるね・・・

 清いおなごは、あと☆を付けるね。。。


 つまりね、『穴を掘る仕事は気ぃをつけよね』という文は、アナグラムで『清いおなごは、あと☆を付けるね』という文に変わるのよ。


 だから、だんだんと眠くなった、あなたは、催眠術で『清いおなごは、あと☆を付けるね』という命令に操られて、あなたが『清いおなご』だったら、私のお話を読んだ後に☆を付けてしまうってわけなの。


 えっ、でも、これじゃあ、『おなご』だから、女性だけが☆を付けることになるって? オトコは付けないって?


 そうなのよ。


 実はね、私は今までの失敗から学んだの。今までは、すべての読者から、お星さまをもぎ取ってやろうと考えていたのがマズかったってね。やはり、ターゲットは絞り込まないといけなかったのよ。


 そこで、私はターゲットを女性の読者に、しかも『清い女性』に絞ったってわけ。


 『清い女性』って分かるわよね。『清く正しい女性』、いわば『深窓の令嬢』のことね。例えば、アホバカ永嶋良一に応援コメントを書いている超有名女性作家の皆さん・・・『星取ほしとり 茄子なすお姉さま』、『巫女のノッコお姉さま』、『パンナァコッタ、なんてぇこった、お姉さま』、『中津 にんがんお姉さま』といった方たちが該当するわね。・・・こういった超有名女性作家のお姉さまたちは、全員が『清く正しい女性』で『深窓の令嬢』だから、どうしても催眠術で私のお話に☆を付けてしまうのよ。


 でもまあ、ほとんどの女性は、自分のことを『清く正しい女性』って思っているだろうから・・・そういう意味では、ほとんどの女性が、催眠術と『清いおなごは、あと☆を付けるね』というアナグラムに操られて、私のお話に☆を付けてしまうとも言えるわね。


 えっ、催眠術とアナグラムは分かったけれど、でも、これじゃあ、読者は催眠術に掛かったままだから、いつまでも寝たままになってしまうって?


 アハハハハ。そうなのよねえ、読者がみんな寝たままになってしまったら、カクヨムの中には誰もいなくなってしまうわよね。そうなったら、カクヨムが潰れちゃうわね。・・・


 アハハハハ。でも、大丈夫。安心して。これは催眠術だからね、読者が私のアナグラムの命令に従って、ちゃ~んと私の作品にお星さまを付けたら、そこで、自動的に眼が覚めるようになっているのよ。・・・アハハハハ。だからね、催眠術っていっても、いつまでも読者が眠り続けるわけではないのよ。


 どう? あなた、驚いた?


 ウフフ・・・これは、催眠術大作戦。つまり、催眠術とアナグラムを組み合わせた完璧な最終兵器なのよ。


 こうして、私はこのお話をカクヨムにアップしてからね、拳を天高く突き上げたのよ。


 そうしたらね、私の口から、乙女にあるまじき勝利のお下品言葉がほとばしり出たのよ。


 「ドアハハハハ。クソ永嶋良一め。そして、アホバカ永嶋良一のお下品低劣アナグラムを野放しにしているカクヨムの編集部め。さらに、アホバカ永嶋良一にお情けの応援コメントを出している、カクヨムの超有名作家たちめ。ざまあみやがれ。これで、アナグラム勝負は私の勝ちだよ。ダハハハハ。・・・オメエら、悔しかったら、この私のアナグラムを使った催眠術大作戦を破ってみやがれ。どうだ? 出来ねえだろう? オメエらに、これが破れるわけがないわよ。これは私の最終兵器なんだよ。デハハハハ。ドアハハハハ。ダハハハハ」


              (次回に続く)

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