第8話 世も末
小学生の頃、転勤族で引っ越した新たな地で一度だけ虐められた。私は虐められる方にも原因がある…時と場合によっては。と思っているタチなので(もちろん虐めをする方が悪い。私の場合は私にも原因があったと自負してる)
当時を振り返ると転勤族に寛容じゃない地域だったこと、自分が謎のプライドを発揮して嘘をつきまくったことが原因でクラスメートから総無視、トイレに逃げたらトイレ覗かれる、仲間はずれ…の今の時代に比べたらまあ可愛い虐め方だが、それらを経験したことがある。
そのうち八人がいじめの犯人で主犯格は一人なのだが、その主犯格にべったりだったタチの悪い女がいた。そいつはあくまで主犯格じゃありません、という顔をしながら主犯格の右腕といわんばかりのことを主犯格に言われるがまましっかり己のなすべき業務をしてきた。
私は寄生虫と呼んでいる。
とにかく小学、中学、高校と自分にとって有為な友人に寄生していた。今思えば上手い処世術なのでその年から上手くやってて感嘆に値する。私もその手腕があれば転勤族でやらかして虐められることもなかったであろう。とにかく寄生無視が風の噂で大学に行き教員免許を取り小学校の教師になったと聞いた。
世も末。そんな奴が小学教員になる世の中。
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