第6話 同期

この同期がちょっと特殊で大学を卒業し就職したがスポーツやらの何やらで一旦またスポーツの世界に舞い戻って生きた後引退して一年間無職を通じて再度就職した。その就職した会社で出会いを果たした。

彼女はとても素直で可愛くてとても良い子で、私は大好きなのだが、どうしてもひっかかるところがある。


これは私の主観なのでどうかこの主観を聞いてもいや違うだろうと言わないでほしい。

思うのは勝手なので結構。


まず一年間無職をしていた際に貯金が尽きたらしい。その際に住民税が払えなくなり親に払ってもらったと。その後返してないと。私は困惑した。返すのが筋ではないのですか、と。


彼女と会社に不満が多いので仕事を辞めたいねという愚痴話をした際に、私は前職の在籍が短期なので、また辞めたら就職活動が難色しそうなので辞められないという事を言ったのだが彼女は非正規でもいいじゃない、一旦辞めて探すことがいいのでは、と。

意見としてありがたいし、勿論彼女も私の会社に対する不満を聞いてくれた上で意見してくれたのだが私は卑屈にもこう思ってしまった。


あなたがそう言えるのは家に籍を入れている、大学からの付き合いの彼氏いや旦那がいるからである、と。


あなたはもし仕事を辞めて無職の期間があり、非正規の期間があって給与が少々厳しくても、支えてくれる、家賃を払える旦那がいる。


一方私は突如仕事を辞め給与が途絶えた瞬間から貯金残高との睨めっこ、さらに就職活動による精神疲労。それを支えてくれる誰かは家にいない。


失敗したら実家に強制送還と退職した瞬間から真のデッドレースが始まる。

この際親に金を借りればいいなどという話は置いておく。私にも曲がりなりにも若造にも社会人として親に頼っていい境界線と自分で計画して見据えて頑張るべきところがあると思っている。

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