SCENE-004 お客さん
八坂の里の上空を我が物顔で飛んできた金龍は、ある程度のところまで八坂神社に近付くと、三の鳥居――参道の
(人が乗ってる)
伊月は遠目にも、金龍の背にまたがる乗り手の姿を捉えることができた。
(あれが襲の言ってた
ふんわりと着地した金龍の背中から、三つ揃いのスーツを隙なく着こなした壮年の男が三の鳥居の前へと降り立つ。
背中に乗せていた
龍に限らず、
その美しさに作為を感じるのは、女の本性を知っている伊月の偏見に過ぎなかった。
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